都道府県別ホテル軒数

厚生労働省の衛生行政報告からホテル軒数ランキング。同報告にはホテル営業、旅館営業、簡易宿所営業、下宿営業の施設数が掲載されており、ここではホテル営業の施設数を比較している。各業態の定義は以下の通り。

旅館業のてびき:東京都西多摩保健所(pdf)

ホテル営業　10室以上の洋客室を主体とする宿泊施設で、食事をレストランや食堂で提供できる宿泊施設です。

旅館営業　5室以上の和客室を主体とする宿泊施設です。必ずしも食堂がなくてもかまいません。

簡易宿所営業　客室を多人数で共用する宿泊施設です。いわゆるカプセルホテルや多くの民宿、キャンプ場のバンガローなどがこれにあたります。

下宿営業　一月以上の期間を単位とする宿泊施設です。都内にはほとんどありません。

全国のホテル軒数は10,101軒で、人口10万人あたり7.96軒。軒数が最も多いのは沖縄県で人口10万人あたり26.82軒(偏差値87.6)。2位は長野県で24.43軒。3位以下は山梨県(14.94軒)、大分県(14.31軒)、岩手県(13.72軒)の順で、沖縄県と長野県のホテルの多さが際だっている。一方、最も軒数が少ないのは千葉県で人口10万人あたり2.85軒(偏差値34.4)。これに神奈川県(3.67軒)、愛知県(3.94軒)、奈良県(4.65軒)、大阪府(4.77軒)と続いていて都市部でホテルが少ない。

分布地図を見ると、北関東・東北・甲信越・東海と首都圏を囲むようにホテルが多いエリアがあり、首都圏の観光需要によるものと思われる。北陸や和歌山、四国でホテルが多いのは関西圏の需要か。

相関ランキングでは飲食店営業数(衛生行政報告例ベース)と正の相関が高い。両者とも都市部の観光客向けの施設が多いためだろう。

また、通勤時間と負の相関があり、通勤時間が短い地方でホテルが多い。