都道府県別介護老人保健施設定員

厚生労働省の介護サービス施設・事業所調査より介護老人保健施設定員ランキング。老人福祉施設には以下の3つがあり、ここでは介護老人保健施設の定員を都道府県別に比較した。

・介護老人保健施設
病状安定期にあり、入院治療をする必要はないが、リハビリテーションや看護・介護を必要とする要介護者

・介護老人福祉施設
常時介護が必要で在宅生活が困難な要介護者

・介護療養型医療施設
カテーテルを装着している等の常時医療管理が必要で病状が安定期にある要介護者
(この区分は、2011年で廃止され、他の区分に統合される予定)

全国の介護老人保健施設の定員は362,175人で、65歳以上の人口100人あたりで1.10人となる。定員が最も多いのは鳥取県で1.88人、以下、徳島県、岩手県、新潟県、秋田県と続いている。一方、定員が最も少ないのは東京都で0.67人。これに滋賀県、大阪府、千葉県、神奈川県と続いており、大都市とその周辺部で定員が少ない。

分布地図を見ると東北を中心に地方で定員が多く、東京都や大阪府など都市部で定員が少ない。相関ランキングを見ても農業就業人口や自動車普及率(2台以上)などと正の相関が高く、農業就業が多く自動車が普及している地方で定員が多いことを裏付けている。