都道府県別介護療養型医療施設病床数

厚生労働省の介護サービス施設・事業所調査より介護療養型医療施設定員ランキング。老人福祉施設には以下の3つがあり、ここでは介護療養型医療施設の定員を都道府県別に比較した。

・介護老人保健施設
病状安定期にあり、入院治療をする必要はないが、リハビリテーションや看護・介護を必要とする要介護者

・介護老人福祉施設
常時介護が必要で在宅生活が困難な要介護者

・介護療養型医療施設
カテーテルを装着している等の常時医療管理が必要で病状が安定期にある要介護者
(この区分は、2011年で廃止され、他の区分に統合される予定)

全国の介護老人保健施設の病床数は66,925床で、65歳以上の人口100人あたりで0.20床となっている。全国で最も病床が多いのは高知県で0.85床、以下、富山県、徳島県、山口県、熊本県と続いている。

地域的に見ると九州、四国、中国地方を中心に西日本で病床数が多い。相関ランキングでも総医師数や現役医師数との相関係数が高く、医師が多い西日本で病床数が多い。

施設を運用するために必要な医師数は入所定員100人あたり、
・介護老人保健施設　常勤1名
・介護老人福祉施設　非常勤1名
・介護療養型医療施設　常勤3名
となっており、多くの医師を必要とする介護療養型医療施設が西日本に多いのも納得できる。

また、100歳以上高齢者:男女との正の相関係数が高く、長寿者が多い地域に介護療養型医療施設が多いことも興味深い。