テストの内容は小学校が国語と算数、理科、中学校が国語と数学、理科に分かれている。ここでは2022年の公立小学校三教科と公立中学校三教科の平均値を比較している。。
全国学力テスト正答率の全国平均は60.3%。正答率が最も高いのは石川県で65.8%(偏差値82.3)。2位は秋田県で64.5%。3位以下は福井県(64.3%)、富山県(63.0%)、東京都(62.7%)の順。一方、最も正答率が低いのは沖縄県で55.5%(偏差値22.5)。これに福島県(58.3%)、宮崎県(58.5%)、佐賀県(58.5%)、長崎県(58.7%)と続いている。
ここでとりあげている正答率は公立小中学校のもので、国立・私立校は含まれておらず、国立・私立校が多い地域では実態から離れている可能性がある。(国立・私立校を含む都道府県別正答率は発表されていない。全校参加の公立校と違って私立は任意参加であり、標本として適切でないためと思われる。たとえば偏差値の高い私立にのみ参加を呼びかけることで全体平均点を恣意的にあげることができるためだ)
中学生徒数に占める国立・私立中学校生徒数の割合は国立・私立中学生徒数(中学受験率)を参照。
1位 東京都 25.31%
2位 高知県 20.44%
3位 奈良県 13.55%
4位 京都府 13.33%
5位 広島県 11.42%
45位 福井県 1.83%
46位 秋田県 1.83%
47位 山形県 1.44%
なお、国立・私立中学生徒数と学力テスト正答率との間には相関はない
相関ランキングを見ると
非正規雇用率と負の相関があり、
正社員数(サラリーマン数)と正の相関がある。
正社員が多く非正規労働者が少ないところで正答率が高いことを意味しており、家庭の経済環境が厳しいところで正答率が低いと言えそうだ。小学6年生と中学3年生の正答率からは、中学生の方が家庭環境の影響を受けやすいことが分かる。(
全国学力テスト中学生正答率参照)
ちなみに各都道府県の正答率分布を見るときれいな正規分布となっている。偏差値は母集団が正規分布の時に最も利用価値が高いとされており、学力と偏差値はそういった意味でも相性が良いようだ。
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勉強さぼってる子はいねえが~!!・・・ほう、いねえようだな。