都道府県別中学校・小規模校比率

学校基本調査から中学校の小規模校比率の都道府県別ランキング。ここでは学校数に占める、小規模校、過小規模校の比率を比較している。学校基本調査における学校規模の定義は以下のようになっている。

過小規模校(2学級以下)
全学年に学級を作ることができないため、教育課程の編成・実施に際し、特別な配慮が必要とされる規模の学校

小規模校(3～11学級)
各学年の学級数が少なく、教育課程の編成・実施に際し、配慮を要する規模の学校

標準規模校(12～24学級)
教育課程の編成・実施に際し、標準と考えられる規模の学校

大規模校(25～30学級)
各学年の学級数がやや多く、教育課程の編成・実施に際し、配慮を要する規模の学校

過大規模校(31学級以上)
各学年の学級数が多く、教育課程の編成・実施に際し、特別な配慮が必要とされる規模の学校

中学校の小規模校比率の全国平均は49.10%。比率が最も高いのは島根県で77.89%(偏差値67.4)。島根県は小学校の小規模校比率でも1位で、小規模校が多い。2位は長崎県で73.91%。3位以下は和歌山県(73.81%)、鹿児島県(71.36%)、宮崎県(71.21%)の順。一方、最も比率が低いのは神奈川県で19.96%(偏差値25.6)。これに大阪府(23.00%)、愛知県(24.19%)、滋賀県(35.92%)、埼玉県(37.44%)と続いている。

分布地図を見ると地方で比率が高く、都市部で低い。

他との相関を見ると森林面積や河川延長と正の相関があり、山や川が多い地方で小規模校比率が高い。

山や川に分断された小さな集落に中学校が配置されているため、小規模校が多くなっているようだ。