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都道府県別子育て世帯の相対的貧困率

公開日:2015-11-19 | 最終更新日:2015-11-19
カテゴリ: 教育
都道府県別子育て世帯の相対的貧困率 - とどラン 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県
総務省統計局の住宅・土地統計調査から子育て世帯の相対的貧困率の都道府県別ランキング。同調査では各都道府県の世帯数を世帯年収別に集計しており、そこから子育て世帯の相対的貧困率を独自に計算した。

相対的貧困率とは国民を所得順に並べて、真ん中の順位(中位数)の人の半分以下しか所得がない人(貧困層)の比率を意味する。 つまり、中位の人の年収が500万円だとしたら、250万円以下の所得層がどれだけいるかということだ。


相対的貧困世帯率計算の元になる中位数(中央値)は全国平均ではなく各都道府県ごとに別々に算出している。つまり、その県の年収が低くても、貧富の差が小さければ相対的貧困率が低くなるし、年収が高くても、貧富の差が大きければ相対的貧困率が高くなるので注意願いたい。

子育て世帯の相対的貧困率の全国平均は8.99%で、全世帯の相対的貧困率19.01%よりも低い。最も高いのは沖縄県で13.85%。2位以下は高知県、青森県、徳島県、長崎県と続いている。一方、相対的貧困率が最も低いのは富山県で7.09%。これに石川県、新潟県、福井県、長野県と続いている。

分布図を見ると西日本や東日本の太平洋岸で相対的貧困率が高い。

相関ランキングでは学校給食費滞納率生活保護受給世帯父子・母子家庭数と正の相関が高く、子育て世帯の相対的貧困率が高いところは学校給食費滞納率が高く、生活保護受給世帯やひとり親家庭が多い。

学力テストの正答率との相関を見ると、全国学力テスト中学生正答率と負の相関があるが、全国学力テスト小学生正答率とは相関がない。つまり、小学生の成績と貧困率には相関がなかったのに、中学生になると相関が出てくることが分かる。

離婚件数父子・母子家庭数学校給食費滞納率などの家庭環境に関するランキングでも同じ傾向があり、小学生よりも中学生の方が家庭や社会の環境に生活面や学業面での影響を大きく受けると言えそうだ。
データ出典  住宅・土地統計調査 2013

都道府県別子育て世帯の相対的貧困率

「並替」の右横の「北/南」「降順/昇順」をクリックすると並べ替え表示します。
順位都道府県相対的貧困率偏差値
並替  降順  昇順降順  昇順
1沖縄県13.85%91.03
2高知県11.47%70.85
3青森県10.57%63.22
4徳島県10.52%62.79
5長崎県10.11%59.32
6東京都10.02%58.55
7大阪府9.82%56.86
7兵庫県9.82%56.86
9宮城県9.79%56.60
10岩手県9.75%56.26
11福島県9.64%55.33
12大分県9.63%55.24
13熊本県9.59%54.91
14栃木県9.44%53.63
15愛媛県9.38%53.12
16鳥取県9.34%52.79
17茨城県9.26%52.11
18埼玉県9.24%51.94
19北海道9.14%51.09
20福岡県9.13%51.00
21京都府9.05%50.33
22宮崎県9.03%50.16
23山梨県8.96%49.56
24奈良県8.95%49.48
25千葉県8.94%49.39
26佐賀県8.91%49.14
27島根県8.89%48.97
28山形県8.86%48.72
28愛知県8.86%48.72
30秋田県8.83%48.46
31和歌山県8.77%47.95
32鹿児島県8.70%47.36
33神奈川県8.63%46.77
34群馬県8.56%46.17
35三重県8.50%45.66
36香川県8.06%41.93
37岡山県8.02%41.59
38山口県7.93%40.83
39滋賀県7.88%40.41
40静岡県7.82%39.90
41広島県7.69%38.79
42岐阜県7.59%37.95
43長野県7.50%37.18
44福井県7.48%37.01
45新潟県7.31%35.57
46石川県7.22%34.81
47富山県7.09%33.71
全国8.99%

他との相関 相関とは?

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相対的貧困率の分布 (変動係数 0.1309)

分布図

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コメント

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odomon 2017/08/22
たあさん

住宅・土地統計調査では家族類型と世帯の年間収入階級別世帯数が公表されています。このうち、

夫婦と子供から成る世帯
男親と子供から成る世帯
女親と子供から成る世帯
夫婦,子供と両親から成る世帯
夫婦,子供とひとり親から成る世帯
夫婦,子供と他の親族(親を含まない)から成る世帯
夫婦,子供,親と他の親族から成る世帯

の合計を「子育て世帯」としています。

つぎに収入階級は以下のようになっていて、各階級ごとの世帯数が掲載されています。

100万円未満
100〜200万円
200〜300万円
300〜400万円
400〜500万円
500〜700万円
700〜1000万円
1000〜1500万円
1500〜2000万円
2000万円以上

次に低い階級から世帯数を足していき、全世帯数の半分を超えた収入階級のところに中央値があることが分かります。

あとは全世帯数の半分の値から、前の階級までの合計世帯数を引き、按分計算して中央値を出しています。

次に中央値を半分にすることで相対的貧困世帯の基準収入が分かります。つぎに基準収入が含まれる収入階級を見て、基準収入から人数を按分計算して相対的貧困世帯数を割り出しています。

按分する際は、その階級内では各世帯が均等に分布しているものとして計算しています。
たあ 2017/08/20
こちらの統計に非常に興味をもったのですが、この貧困率の計算式を教えていただくことは難しいでしょうか?
2015-11-19 | 教育