都道府県別統計を比較した都道府県ランキング。1481 ランキング掲載中

都道府県別子育て世帯の相対的貧困率

公開日:2015-11-19 | 最終更新日:2024-1-25
カテゴリ: 教育
都道府県別子育て世帯の相対的貧困率 - とどラン 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県
総務省統計局の住宅・土地統計調査から子育て世帯の相対的貧困率のランキング。同調査では各都道府県の世帯数を世帯年収別に集計しており、そこから子育て世帯の相対的貧困率を独自に計算した。

相対的貧困率とは国民を所得順に並べて、真ん中の順位(中位数)の人の半分以下しか所得がない人(貧困層)の比率を意味する。 つまり、中位の人の年収が500万円だとしたら、250万円以下の所得層がどれだけいるかということだ。


相対的貧困世帯率計算の元になる中位数(中央値)は全国平均ではなく各都道府県ごとに別々に算出している。つまり、その県の年収が低くても、貧富の差が小さければ相対的貧困率が低くなるし、年収が高くても、貧富の差が大きければ相対的貧困率が高くなるので注意願いたい。

ここでは、住宅・土地統計調査に掲載されている家族類型のうち、以下の世帯の合計数で計算している。

家族コード 家族類型
1121_[1] 夫婦のいずれかが家計を主に支える者の世帯
1131_[1] 男親が家計を主に支える者の世帯
1141_[1] 女親が家計を主に支える者の世帯
123_(7) 夫婦,子供と両親から成る世帯
124_(8) 夫婦,子供とひとり親から成る世帯
126_(10) 夫婦,子供と他の親族(親を含まない) から成る世帯
128_(12) 夫婦,子供,親と他の親族から成る世帯

子育て世帯の相対的貧困率の全国平均は8.06%。相対的貧困率が最も高いのは沖縄県で13.05%(偏差値94.3)。2位は高知県で9.88%。3位以下は宮崎県(9.48%)、徳島県(9.42%)、東京都(9.22%)の順。一方、最も相対的貧困率が低いのは島根県で6.08%(偏差値33.6)。これに富山県(6.13%)、新潟県(6.25%)、石川県(6.35%)、山形県(6.36%)と続いている。

分布図を見ると西日本の太平洋岸や北関東で相対的貧困率が高い。

他との相関をみると学校給食費滞納率生活保護受給世帯父子・母子家庭数と正の相関があり、子育て世帯の相対的貧困率が高いところは学校給食費滞納率が高く、生活保護受給世帯やひとり親家庭が多い。

学力テストの正答率との相関を見ると、全国学力テスト中学生正答率と負の相関があるが、全国学力テスト小学生正答率とは相関がない。つまり、小学生の成績と貧困率には相関がなかったのに、中学生になると相関が出てくることが分かる。

離婚件数父子・母子家庭数学校給食費滞納率などの家庭環境に関するランキングでも同じ傾向があり、小学生よりも中学生の方が家庭環境が学業に与える影響が大きいと言えそうだ、
データ出典  住宅・土地統計調査 2018

都道府県別子育て世帯の相対的貧困率

「並替」の右横の「北/南」「降順/昇順」をクリックすると並べ替え表示します。
順位都道府県相対的貧困率偏差値
並替  降順  昇順降順  昇順
1沖縄県13.05%94.30
2高知県9.88%66.70
3宮崎県9.48%63.22
4徳島県9.42%62.70
5東京都9.22%60.96
6青森県9.04%59.39
7和歌山県9.03%59.30
8大阪府8.66%56.08
9茨城県8.54%55.04
9熊本県8.54%55.04
11鹿児島県8.51%54.78
12福岡県8.49%54.60
13福島県8.48%54.51
14栃木県8.39%53.73
15愛媛県8.35%53.38
16山梨県8.25%52.51
17鳥取県8.16%51.73
18佐賀県8.13%51.47
19長崎県8.11%51.29
20大分県8.10%51.21
21北海道7.97%50.07
22埼玉県7.96%49.99
23兵庫県7.91%49.55
24岡山県7.90%49.46
25奈良県7.86%49.12
26神奈川県7.80%48.59
27京都府7.70%47.72
28愛知県7.69%47.64
29岩手県7.59%46.77
30秋田県7.53%46.24
31滋賀県7.52%46.16
32長野県7.46%45.63
33宮城県7.44%45.46
34三重県7.43%45.37
35千葉県7.41%45.20
36静岡県7.34%44.59
37岐阜県7.26%43.89
38群馬県7.25%43.81
39福井県7.13%42.76
40山口県7.12%42.67
41広島県6.98%41.46
42香川県6.94%41.11
43山形県6.36%36.06
44石川県6.35%35.97
45新潟県6.25%35.10
46富山県6.13%34.06
47島根県6.08%33.62
全国8.06%

他との相関 相関とは?

教育に関するその他の記事

相対的貧困率の分布 (変動係数 0.1443)

分布図

この記事を見た人はこちらも見ています

コメント

お名前

コメント内でタグは使えません。(現在、5分以内の連続書込を制限しています)
アドレス(迷惑コメント対策用ですので入力しないでください)
odomon 2017/08/22
たあさん

住宅・土地統計調査では家族類型と世帯の年間収入階級別世帯数が公表されています。このうち、

夫婦と子供から成る世帯
男親と子供から成る世帯
女親と子供から成る世帯
夫婦,子供と両親から成る世帯
夫婦,子供とひとり親から成る世帯
夫婦,子供と他の親族(親を含まない)から成る世帯
夫婦,子供,親と他の親族から成る世帯

の合計を「子育て世帯」としています。

つぎに収入階級は以下のようになっていて、各階級ごとの世帯数が掲載されています。

100万円未満
100〜200万円
200〜300万円
300〜400万円
400〜500万円
500〜700万円
700〜1000万円
1000〜1500万円
1500〜2000万円
2000万円以上

次に低い階級から世帯数を足していき、全世帯数の半分を超えた収入階級のところに中央値があることが分かります。

あとは全世帯数の半分の値から、前の階級までの合計世帯数を引き、按分計算して中央値を出しています。

次に中央値を半分にすることで相対的貧困世帯の基準収入が分かります。つぎに基準収入が含まれる収入階級を見て、基準収入から人数を按分計算して相対的貧困世帯数を割り出しています。

按分する際は、その階級内では各世帯が均等に分布しているものとして計算しています。
たあ 2017/08/20
こちらの統計に非常に興味をもったのですが、この貧困率の計算式を教えていただくことは難しいでしょうか?
2024-1-25 | 教育