四年制大学進学率の全国平均は49.4%。進学率が最も高いのは東京都で63.5%(偏差値74.9)。2位は京都府で60.7%。3位以下は神奈川県(57.1%)、広島県(56.4%)、兵庫県(55.7%)の順。一方、最も進学率が低いのは鹿児島県で31.4%(偏差値31.6)。これに鳥取県(34.0%)、沖縄県(35.4%)、大分県(36.3%)、宮崎県(36.8%)と続いている。
分布図を見ると三大都市圏を中心に太平洋ベルト地帯で四年制大学進学率が高く、地方で低い。
相関ランキングでは
大学生数と正の相関があり、大学生が多いところで四年制大学進学率が高い。大学生が多い=地元に進学先がたくさんあることを意味しており、そういうところで進学率が高い。逆に地元に大学が少なく遠方まで進学する必要があるところで進学率が低い。
この他、
農業就業人口と負の相関があり、
最低賃金や
家賃と正の相関があり、最低賃金や家賃が高く、農業就業者が少ない都市部で四年制大学進学率が高い。
男女別に見ると
男子は51.1%、
女子は47.8%と男子の方が四年制大学進学率が高い。
短大を含む
大学進学率は女子の方が高く、短期大学への進学が女子の大学進学率を高めていると言える。
男女の進学率1位と最下位を見ると
男子
1位 京都府 62.6% 偏差値71.07
47位 鹿児島県 33.1% 偏差値31.92
女子
1位 東京都 65.6% 偏差値79.5
47位 鹿児島県 28.6% 偏差値30.59
と女子の格差の方が大きく、女子の四大進学には男子にくらべて今なお大きなハードルがあることが分かる。
大学関係のランキングとの相関は以下の通り
正の相関
四年生進学率が高いとこれらの値が高い
大学進学率大学生数大学院生数負の相関
四年制大学進学率が高いとこれらの値が低い
国公立大学生比率仕送り額これらのことから、地方には私立大学が少ないために大学の定員が少なく大学進学率が低い。大学に行く場合も地元を離れて都会の大学に行くことが多いため、仕送りが多いと言えそうだ。
ご指摘の通りだと思います。
本来なら学校所在地よりも本人居住地(出身地?)の方が都道府県の実情を表しているかと思いますが、何せデータがありません。
補正するにしても各都道府県で実情がバラバラであり現実的には難しそうです。