都道府県別中学生運動部参加率

文部科学省の全国学力テストから中学生の運動部参加率ランキング。全国学力テストでは学力テスト以外に、子どもの生活習慣全般のアンケートがあり、ここでは「学校の部活動に参加していますか」という質問に「文化部にだけ参加している」「運動部と文化部の両方に参加している」と答えた中学3年生の割合を比較している。なお、このデータは公立校のもので、国立・私立校は含まれていない。国立・私立校が多い地域では実態と離れている可能性があるので注意願いたい。

中学生の運動部参加率の全国平均は67.7%。最も運動部参加率が高いのは岩手県で81.5%。2位以下は鳥取県、山形県、宮城県、福島県の順で、東北地方が上位に多い。一方、運動部参加率が最も低いのは北海道で58.0%。これに福岡県、東京都、長野県、大阪府、奈良県と続いており、都市部が下位に多い。

分布地図を見ると三大都市圏や都市部で運動部参加率が低く東日本の地方で参加率が高い。

相関ランキングを見ると子どもの生活保護受給者数と負の相関があり、子どもの生活保護受給者が多いところは運動部参加率が低い。報道などによると運動部はユニフォーム代や遠征などで多額の費用がかかるため、生活が厳しい家庭の子どもが入りたくても入れない状況になっているようだが、データでもこれが裏付けられている。

また、中学女子部活動参加率や中学男子部活動参加率と正の相関が高い。こちらの部活動参加率は部活の所属人数を生徒数で割ったもので、学力テストのアンケートと似たような結果になっている。

その他の部活動の統計は以下の通り。
中学生長時間部活率
中学生部活動参加率
中学生運動部参加率