テストの内容は小学校が国語と算数、理科、中学校が国語と数学、理科で、ここでは中学3年生の三教科の正答率を平均してランキングを計算した。
全国学力テスト中学生正答率の全国平均は56.6%。正答率が最も高いのは石川県で62.0%(偏差値78.7)。2位は福井県で60.3%。3位以下は秋田県(59.7%)、富山県(59.0%)、静岡県(58.7%)の順。一方、最も正答率が低いのは沖縄県で50.0%(偏差値16.9)。これに高知県(53.3%)、和歌山県(54.0%)、宮崎県(54.3%)、佐賀県(54.3%)と続いている。
ここでとりあげている正答率は公立小中学校のもので、国立・私立校は含まれておらず、国立・私立校が多い地域では実態から離れている可能性がある。(国立・私立校を含む都道府県別正答率は発表されていない。全校参加の公立校と違って私立は任意参加であり、標本として適切でないためと思われる。たとえば偏差値の高い私立にのみ参加を呼びかけることで全体平均点を恣意的にあげることができるためだ)
相関ランキングを見ると
子育て世帯の相対的貧困率や
離婚件数、
父子・母子家庭数と負の相関があり、ひとり親家庭が多く、子育て世帯の相対的貧困率が高いところで正答率が低いことを意味している。
全国学力テスト小学生正答率にはこのような傾向があまりなかったこととあわせて考えてみると、小学生の頃は家庭環境と学力の相関が低いが、中学生になると家庭環境が成績に与える影響が大きくなると言えそうだ。
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このランキングは現時点で最新の27年の調査結果をもとにしています。念のためデータを確認しましたが、間違いはありませんでした。