都道府県別国立・私立小学校児童数（小学受験率）

文部科学省の学校基本調査から国立・私立小学校児童数ランキング。ここでは各都道府県の小学校児童数に占める、国立・私立小学校児童数の比率を比較している。各都道府県にどれぐらいの国立・私立小学校の児童がいるかが分かり、小学受験のバロメーターのひとつになるだろう。ただし、有名校に近県から入学するケースなどもあり、各都道府県の小学受験熱を正確に反映したものではないので注意願いたい。

全国の国立・私立小学校児童数(小学受験率)は115,778人で、小学生1000人あたり19.14人。児童が最も多いのは奈良県で小学生1000人あたり48.86人(偏差値78.9)。2位は東京都で47.10人。3位以下は山梨県(46.04人)、京都府(40.82人)、高知県(35.08人)の順。一方、最も児童が少ないのは島根県で0人(偏差値34.2)。これに福井県(1.38人)、岐阜県(5.45人)、熊本県(6.80人)、北海道(7.28人)と続いている。

奈良県、東京都、京都府といった都市部に交じって山梨県や高知県が上位に入っている。これは特定の学校による影響と思われる。参考までに各県の主要国立・私立小学校と募集定員をまとめてみた。

山梨県
(国)山梨大学教育学部附属小学校　約100名
(私)駿台甲府小学校　約70名
(私)山梨学院小学校　約75名
合計定員　約1470名

高知県
(国)高知大学教育学部附属小学校　約110名
(私)高知小学校　約65名
合計定員　約1050名

分布地図を見ると一部の都府県が突出しているのが目立っており、小学受験熱は地域差が大きいと言えそうだ。

他との相関を見ると高卒就職率と負の相関があり、高卒で就職する人が多いところは私立小学校児童数が少ない。