文部科学省の全国学力テストから中学生の校則遵守率ランキング。全国学力テストでは学力テスト以外に、子どもの生活習慣全般のアンケートがあり、ここでは「学校の規則を守っている」という質問に「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」と答えた中学3年生の割合を比較している。なお、このデータは公立校のもので、国立・私立校は含まれていない。国立・私立校が多い地域では実態と離れている可能性があるので注意願いたい。
校則遵守率の全国平均は94.4%で、
小学生校則遵守率の91.1%よりも高い。個人的感覚でも、小学校の校則よりも中学校の校則の方が厳しい印象があり、それを裏付ける結果だ。校則遵守率が最も高いのは秋田県で97.0%。これに福井県、山口県、広島県、山梨県、愛媛県と続いている。一方、校則遵守率が低いのは奈良県で91.7%。この他、和歌山県、神奈川県、大阪府、佐賀県などで遵守率が低い。
犯罪系ランキングとの相関を見ると、
校内暴力発生件数と負の相関があり、校則遵守率が高いところは校内暴力が少ない。その他の犯罪一般とは相関がなく、中学生の遵法意識と大人の犯罪にとの間には相関はないようだ。
中学生の生活習慣との相関を見ると
正の相関が高いもの
(校則遵守率が高いところは以下の率が高い)
中学生朝食摂取率中学生宿題実行率中学生学校外学習率中学生早寝早起き率中学生読書率中学生地域行事参加率負の相関が高いもの
(校則遵守率が高いところは以下の率が低い)
中学生長時間ネット利用率中学生長時間テレビ視聴率中学生長時間ゲームプレイ率中学生携帯電話・スマートフォン所有率となっていて、先の
校内暴力発生件数も含めると、生活習慣が悪いとされるところで校則遵守率が低い。