女性比率=「短大と四年制大学進学者に占める女性の比率(%)」÷「卒業生に占める女性比率(%)」
となる。数値が1だと卒業生の女性比率と同じ。1より大きいと女性の割合が高く、1より低いと女性の割合が低いという意味になる。
大学進学者に占める女性比率の全国平均は1.048倍となっており、女性の比率が男性よりも高い。女性比率が最も高いのは高知県で1.162倍(偏差値74.8)。2位は鹿児島県で1.157倍。3位以下は鳥取県(1.154倍)、宮崎県(1.130倍)、山口県(1.119倍)の順。一方、最も女性比率が低いのは北海道で0.996倍(偏差値33.0)。これに新潟県(1.003倍)、山梨県(1.010倍)、静岡県(1.013倍)、埼玉県(1.016倍)と続いている。
全都道府県を見ても、男性の比率が女性よりも高かったのは北海道だけであり、女性の方が積極的に大学に進学していると言える。高校卒業後の進路には「男は仕事、女は勉強」という傾向があるようだ。
分布地図を見ると地方で女性の比率が高く都市部で低い。
相関ランキングでも
生産年齢人口や
最低賃金と負の相関があることから、生産年齢人口が少なく最低賃金が少ない地方ほど女性の大学進学に積極的と言えそうだ。
生産年齢人口が少なく最低賃金が少ないということは、お金が稼げる魅力的な職場が少ないということであり、就職環境が厳しい地方は男女の進学熱に差があり女性の方が進学に前向きだ。一方、都市部は男女とも進学熱があまり変わらない。
都会は「男も女も勉強しろ」型、地方は「男は働け、女は勉強しろ」型と言えそうだ。