都道府県別生産年齢人口

人口推計から生産年齢人口の都道府県別ランキング。生産年齢とは年齢別人口のうち労働力の中核をなす15歳以上65歳未満の人口層のこと。

生産年齢人口の全国平均は人口100人あたり60.32人。生産年齢人口が最も多いのは東京都で人口100人あたり65.83人(偏差値81.1)。2位は神奈川県で63.18人。3位以下は沖縄県(62.40人)、愛知県(62.17人)、埼玉県(62.12人)の順。一方、最も生産年齢人口が少ないのは島根県で人口100人あたり54.49人(偏差値33.3)。これに高知県(54.92人)、秋田県(54.95人)、山口県(55.02人)、宮崎県(56.11人)と続いている。

分布地図を見ると三大都市圏とその周辺部に生産年齢人口が多い。働き盛り世代は都会に集まっているようだ。

相関ランキングでは家賃や人口集中度と正の相関があり、家賃が高く人口が集中している都市部で生産年齢人口が多い。

また、高齢者数(高齢化率)と負の相関があり、生産年齢人口が多いところは高齢者が少ない。

生活面では、ハンバーガーショップ店舗数やスターバックスコーヒー店舗数、マクドナルド店舗数とも正の相関があり、働き盛りが多いところに集中的に店舗展開をしているようだ。

仕事の形態を見ると、非正規労働者数とは正の相関が高い反面、正社員数(サラリーマン数)とは相関がない。生産年齢人口が多いところに非正規労働者が多いが、生産年齢人口の多さと正社員の多さには関係がないことを意味しており、都市部に多い生産年齢層が非正規労働に吸収されているようだ。