総人口増減率の全国平均は99.34%。増減率が最も高いのは東京都で107.62%(偏差値78.0)。2位は沖縄県で105.19%。3位以下は神奈川県(103.57%)、埼玉県(103.08%)、愛知県(102.72%)の順で首都圏で増加率が高い。沖縄県は
合計特殊出生率が1.95と飛び抜けて高いことに加えて、離島ブームの影響も考えられる。この他、千葉県、滋賀県、福岡県、大阪府で人口が増えており、人口が増えている都府県は9つとなっている。
一方、最も増減率が低いのは秋田県で89.07%(偏差値30.4)。これに青森県(90.86%)、高知県(91.38%)、福島県(91.39%)、山形県(92.14%)と続いている。
分布地図を見ると三大都市圏を中心に、いわゆる”太平洋ベルト地帯”で数値が高く、地方で低い。
相関ランキングでは
家賃や
最低賃金と正の相関が高く、最低賃金や家賃が高い都市部で増加率が高いことが分かる。また、
婚姻件数、
生産年齢人口との正の相関も高く、人口が増えたところは若い世代(生産年齢)が多く、結婚が多い。逆に
高齢者数(高齢化率)とは負の相関があり、人口が減っているところは高齢化率が高くなっている。
また、
合計特殊出生率とは相関がなく、女性が子どもをたくさん産むことが人口増加につながっていない。人口の自然増よりも、社会増の影響が大きいためと思われる。