都道府県別小学生図書館利用率

文部科学省の全国学力テストから、小学生図書館利用率の都道府県別ランキング。全国学力テストには学力テスト以外に、子どもの生活習慣全般のアンケートがあり、その中から図書館を利用している小学6年生の割合を比較している。ここでは

昼休みや放課後,学校が休みの日に,本(教科書や参考書,漫画や雑誌は除きます。)を読んだり,借りたりするために,学校図書館・学校図書室や地域の図書館にどれくらい行きますか。
1　だいたい週に4回以上行く
2　週に1.3回程度行く
3　月に1.3回程度行く
4　年に数回程度行く
5　ほとんど,または,全く行かない

という質問に1〜4と答えた児童の割合を合計している。なお、このデータは公立校のもので、国立・私立校は含まれていない。国立・私立校が多い地域では実態と離れている可能性があるので注意願いたい。

小学生図書館利用率の全国平均は69.1%。中学生図書館利用率の42.7%より高く、学年が進むごとに読書週間がなくなっていくようだ。

図書館利用率が最も高いのは福井県で78.8%。以下、香川県、山梨県、石川県、島根県と続いている。一方、図書館利用率が最も低いのは神奈川県で61.1%。大阪府や兵庫県、奈良県、和歌山県も利用率が低い。

分布地図を見ると関西で図書館利用率が低い。相関ランキングでは人口集中度と負の相関があり、人口がまばらな地方で小学生の図書館利用率が高い。また、共働き率と正の相関があり、共働き率が高いところで図書館利用率が高い。

次に子どもの生活習慣との相関を見ると、

正の相関(図書館利用率が高いところは高い)
小学生読書率
小学生早寝早起き率

となっていて、早寝早起きしているところで図書館利用率が高く、そういうところは読書率も高い。