都道府県別自動車普及率（2台以上）

全国消費実態調査から2台以上の自動車普及率ランキング。全国消費実態調査は、世帯を対象として、家計の収入・支出及び貯蓄・負債、耐久消費財、住宅・宅地などの家計資産を5年ごとに調査しているもので、全国1,003市町村から世帯を抽出して調べている。その中から2009年の「2人以上の世帯」のランキングを計算した。単身世帯は入っていない。

別項目の自動車登録台数では普通車・小型車・軽自動車の登録台数を調べている。自動車登録台数には営業用車両も入っているため、一般家庭での普及率を比較する場合は全国消費実態調査の方が実態に近いと思われる。

2台以上の自動車普及率の全国平均は40.7%。最も普及率が高いのは長野県で74.9%。以下、富山県、福井県、群馬県、山形県と続いている。最下位は東京都で7.2%。大阪府や神奈川県も普及率が低く、複数台の自動車を保有する世帯数は都会と地方で大きく異なっている。

相関ランキングでは人口集中度と負の相関が高い。これは人口がまばらなところほど、複数台の自動車を持っている世帯が多いことを表している。人口がまばらだと公共交通機関の採算がとれず、移動が自家用車頼りになっていることがデータからも分かる。

また、共働き率とも高い相関がある。地方は都会に比べて共働き率が高く、通勤用に複数台の自動車が必要とされていると思われる。