なお、交通手段の調査は10年に一回であり、次の調査は2020年に行われる。
全国でバス通勤・通学する15歳以上の人は422万8136人で、全通勤・通学者5842万3465に占める割合は7.24%。
交通手段別の通勤・通学率は以下の通り
46.27% 自家用車
27.48% 公共交通機関
24.53% 鉄道
18.09% 徒歩・自転車
7.24% バス
(※公共交通機関と鉄道、バスは重複する。その他の注意点は各記事参照)
バス通勤・通学率が最も高いのは神奈川県で17.18%。2位は長崎県で14.02%。3位以下は東京都、福岡県、京都府、兵庫県と続いている。大都市とその周辺部が上位を占める中、長崎県の2位が目立つ。傾斜地が多い長崎県は道幅が狭く坂道も多いためバスの利用が多いと言われている。
SUUMO:
長崎県ってこんなところ長崎は陸地の多くが山岳や丘陵に囲まれて、平坦地が少ないため傾斜地を切り開いた段々畑が有名です。街は平坦地に形成され、住宅地の多くが傾斜地に建てられています。道幅が狭く坂道も多いため、自家用車の利用者が比較的少なく、バスや電車の利用者が多くなっています。
また、東日本最大のバス事業者である神奈川中央交通のお膝元・神奈川県は1位、西日本の雄・西鉄バスがある福岡県が4位と、バス王国らしい順位となっている。
一方、バス通勤・通学率が最も低いのは群馬県で1.04%。香川県、山形県、愛媛県、徳島県がこれに続いており、地方でバス通勤・通学率が低い。
分布地図を見ると都市部で高く、地方で低い。相関ランキングでも
人口集中度と正の相関があることから、人口が集中する都市部でバス通勤・通学率が高い。
鉄道通勤・通学率とも正の相関があり、バス通勤が多いところは鉄道通勤も多い。ただし両者を比べると、
鉄道通勤・通学率は首都圏と大阪周辺で高いのに対し、バス通勤・通学率はこれに加えて福岡県や広島県、宮城県などでも高くなっている。
大都市ほど鉄道が発達していないものの、自動車通勤するのも難しい規模の都市があり、バス網が発達しているためと思われる。