都道府県別鉄道駅数

愛知県ホームページから鉄道駅数ランキング。同ホームページでは運輸政策研究機構の地域交通年報から鉄道駅数を掲載している。

2007年の全鉄道駅数は9,716駅で、人口10万人あたり7.60駅の計算になる。内訳を見ると

となっている。

人口10万人駅数が最も多いのは高知県で21.22駅。2位以下は富山県、島根県、福井県、岩手県となっている。このうち、高知県、富山県、福井県に路面電車があり、高知県の駅の44%、富山県の18%、福井県の5%を路面電車の駅が占めている。路面電車はその他の駅と比較して駅間距離が短く、各県の駅数を押し上げているようだ。

一方、駅数が最も少ないのは沖縄県で、人口10万人あたり1.10駅。沖縄県にはモノレールの15駅しかないためだ。この他は埼玉県や神奈川県、茨城県、大阪府、千葉県など大都市やその周辺部で駅の数が少ない。

分布地図を見ても、都市部で人口10万人あたりの駅数が少なく、地方で多い。裏返せば、都市部はひと駅あたりの人口が多く、効率的な運営につながっているのに対し、地方ではひと駅あたりの人口が少なく、鉄道が厳しい環境に置かれていると言えるだろう。

相関ランキングを見ると面積と正の相関があり、人口集中度と負の相関がある。これは面積が広く、人々が分散して住んでいるところほど駅数が多いことを表している。分散した集落地ごとに駅が作られているためと思われる。

また、2010年参議院比例代表投票率や高齢者数との正の相関があり、高齢者が多く投票率が高い地域で駅が存続していることが分かる。駅や路線の廃止に政治力が関係しているためだろう。