地域ブランド調査「地域ブランド調査2019」は、1,047の地域(1,000市区町村、及び47都道府県)を調査対象とし、全国3万人が各地域のブランド力を評価する日本最大規模の消費者調査です。2006年に調査を開始、毎年実施し今回で14回目の実施となります。
調査はそれぞれの地域に対して魅力度、認知度、情報接触度、各地域のイメージ(「歴史・文化のまち」など14項目)、情報接触経路(「旅番組」など16項目)、地域コンテンツの認知(「ご当地キャラクター」などコンテンツ16項目)、観光意欲度、居住意欲度、産品の購入意欲度、地域資源の評価(「街並みや魅力的な建造物がある」など16項目)などを質問し、日本全国からの視点で84項目の設問を設定。また、出身都道府県に対する愛着度、自慢度、自慢できる地域資源など出身者からの評価など26項目を調査。調査項目は全110項目に及び、各地域の現状を多角的に分析できます。
魅力度の全国平均は20.8ポイント。魅力度が最も高いのは北海道で61.0ポイント(偏差値88.3)。2位は京都府で50.2ポイント。3位以下は東京都(43.8ポイント)、沖縄県(40.4ポイント)、神奈川県(34.5ポイント)と続いており、有名観光地や大都市が地域が上位に入っている。
一方、最も魅力度が低いのは茨城県で9.4ポイント(偏差値39.1)。これに佐賀県(11.2ポイント)、群馬県(11.5ポイント)、徳島県(12.2ポイント)、栃木県(12.5ポイント)と続いている。
相関ランキングを見ると
ふるさと自慢や
郷土愛と正の相関が高く、魅力が高い地域では住民がふるさとを誇りに思う気持ちが強い。因果関係があるかどうかは分からないが、納得できる結果だ。
この他、
40代女性未婚率を筆頭に、女性の未婚率と正の相関が高いのも興味深い。魅力が高いところでは女性の未婚率が高くなっている。
また、
外国人宿泊率と正の相関があり、魅力が高いところは外国人宿泊者が多い。魅力が高いところは観光需要やビジネス需要が多そうなところであり、外国人も多く訪れると思われる。
人口集中度とも正の相関があり、人口が集中している都市部で魅力度が高い。