都道府県別60歳以上自殺者数

厚生労働省の「自殺の統計」から60歳以上自殺者数の都道府県別ランキング。年による変動をさけるため2015年～2017年の平均値を比較している。

全国の60歳以上自殺者数は9,092人で、20歳未満人口10万人あたり42.12人。自殺者数が最も多いのは秋田県で20歳未満人口10万人あたり92.31人(偏差値86.7)。2位は青森県で70.50人。3位以下は岩手県(69.80人)、新潟県(67.93人)、島根県(63.56人)の順。一方、最も自殺者数が少ないのは沖縄県で20歳未満人口10万人あたり29.18人(偏差値34.9)。これに神奈川県(29.37人)、愛知県(32.71人)、滋賀県(33.46人)、京都府(33.49人)と続いている。

分布地図を見ると地方で多く都市部で少ない。

相関ランキングでも総人口増減率と負の相関が高く、農業就業人口と正の相関が高いことから、人口が減少し農業就業者が多い地方で高齢者の自殺が多い。

病気との相関を見ると脳梗塞死亡者数と正の相関が高く、脳梗塞で死亡する人が多いところで高齢者の自殺が多い。脳梗塞になると運動機能の低下など日常生活に支障をきたすような後遺症が残ることがあり、それを苦にして自殺するケースもありそうだ。