都道府県別交通事故死亡者数（自転車乗員）

厚生労働省の人口動態統計から自転車の交通事故死亡者数ランキング。ここでは同統計の死因分類のうち「V10-V19 交通事故により受傷した自転車乗員」の人数を比較している。これは自転車に乗っていて亡くなった人数を表しており、自転車とぶつかった亡くなった歩行者などは含まれていない。また、年による変動を平均化するため2014年〜2016年の平均値を使っている。

全国の自転車の交通事故死亡者数は742.3人で、人口10万人あたり0.58人。死亡者数が最も多いのは香川県で人口10万人あたり1.44人(偏差値77.0)。2位は愛媛県で1.38人。3位以下は徳島県(1.33人)、高知県(1.11人)、岡山県(0.99人)の順で、上位を四国四県が占めており、四国で自転車事故の死亡者が多い。一方、最も死亡者数が少ないのは長崎県で人口10万人あたり0.17人(偏差値33.6)。これに沖縄県(0.19人)、宮城県(0.21人)、北海道(0.24人)、山梨県(0.28人)と続いている。

分布地図を四国や東海、北陸、北関東で死亡者が多い。

相関ランキングで外国人研修生・技能実習生数と正の相関があり、外国人研修生・技能実習生数が多いところで自転車の交通事故死亡が多いのが興味深い。日本の運転免許を持たない研修生は車社会の地方でも自転車に乗っていることが多く、死亡率を押し上げる原因になっているのだろうか。

自転車保有台数との相関係数は高くなく、自転車保有台数と死亡者数の間に相関は見られなかった。

交通手段別の死亡者数は以下の通り