国立がん研究センター:
75歳未満年齢調整死亡率2007年4月、国のがん対策を総合的かつ計画的に推進することを目的として、「がん対策基本法」が施行されました。2007年6月にはこの法律に基づいて、「がん対策推進基本計画」が策定され、全体目標の1つとして「がんによる死亡者の減少」が掲げられました。「75歳未満年齢調整死亡率」はその評価指標として用いられています。この指標が用いられたのは、年齢調整率を用いることで高齢化の影響を除去し、75歳以上の死亡を除くことで壮年期死亡の減少を高い精度で評価するという理由に基づいています。
前立腺がんの年齢調整死亡率の全国平均は2.43。75歳未満10万人あたり2.43人の男性が前立腺がんで亡くなっていることになる。
最も男性の前立腺がん死亡者が多いのは佐賀県で、人口10万人あたり2.43人。2位以下は青森県、沖縄県、宮崎県、秋田県と続いている。最も少ないのは香川県で1.40人。福井県や石川県、徳島県、岡山県などで死亡者が少ない。
分布地図を見ると関西を中心に日本の中央部で死亡率が低く、周縁部で死亡率が高い。
次に危険因子との相関を見てみよう。前立腺がんの危険因子のひとつとして食生活があげられている。
wikipedia:前立腺癌食事 :同一人種の居住地域による罹患率の差から、食事が原因の一つと考えられている。高脂肪の食事は前立腺癌のリスクとなる。乳製品の摂り過ぎは前立腺癌や卵巣癌のリスクを高めると言われる。日本の国立がん研究センターが4万3000人を追跡した大規模調査でも、乳製品の摂取が前立腺癌のリスクを上げることを示し、カルシウムや飽和脂肪酸の摂取が前立腺がんのリスクをやや上げることを示した。
乳製品に関係する相関を見ると
乳酸菌飲料消費量の相関係数が0.18、
チーズ消費量との相関係数が0.09、
牛乳消費量の相関係数が-0.3、
バター消費量との相関係数が-0.06となっていて、都道府県単位では相関がない。
その他のランキングでは
アルコール消費量や
食用油消費量と正の相関があり、アルコールや食用油の消費量が多いところで前立腺がんの死亡率が高い。
男性のがん死亡率ランキング(死亡率が高い順)
肺がん死亡率:男性胃がん死亡率:男性大腸がん死亡率:男性肝がん死亡率:男性膵がん死亡率:男性食道がん死亡率:男性胆のうがん死亡率:男性白血病死亡率:男性悪性リンパ腫死亡率:男性前立腺がん死亡率膀胱がん死亡率:男性がん死亡率:男性