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都道府県別白血病死亡率

公開日:2011-7-6 | 最終更新日:2014-5-27
カテゴリ: 健康・病気
都道府県別白血病死亡率 - とどラン 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県
国立がん研究センターがん対策情報センターのがん情報サービスから日本人のがんで11番目に多い白血病死亡率の都道府県別ランキング。ここでは2010年から2012年の75歳未満年齢調整死亡率の平均値を比較している。年齢調整死亡率とは都道府県による年齢構成の違いを調整した死亡率のことで、人口10万人あたり死亡者数のことだ。

国立がん研究センター:75歳未満年齢調整死亡率
2007年4月、国のがん対策を総合的かつ計画的に推進することを目的として、「がん対策基本法」が施行されました。2007年6月にはこの法律に基づいて、「がん対策推進基本計画」が策定され、全体目標の1つとして「がんによる死亡者の減少」が掲げられました。「75歳未満年齢調整死亡率」はその評価指標として用いられています。この指標が用いられたのは、年齢調整率を用いることで高齢化の影響を除去し、75歳以上の死亡を除くことで壮年期死亡の減少を高い精度で評価するという理由に基づいています。


白血病の年齢調整死亡率の全国平均は2.47で、75歳未満10万人あたり2.47人が白血病で亡くなっていることになる。

最も白血病死亡者が多いのは鹿児島県で、人口10万人あたり4.87人。これは全国平均の2倍の多さだ。2位以下は沖縄県、長崎県、宮崎県、大分県と続いている。一方、最も少ないのは群馬県で1.87人。富山県や広島県、岡山県、長野県などで死亡者が少ない。

分布地図を見ると九州で白血病死亡率が高い。これは白血病の一種である成人T細胞白血病がこの地域で多いためと思われる。

成人T細胞白血病
成人T細胞白血病(ATL)は、病名に白血病とあるように“血液のガン”である白血病の一種である。血球には赤血球、白血球、血小板があり、白血球には顆粒球やリンパ球などがある。さらに、リンパ球は「T細胞」と「B細胞」などに分けられる。成人のリンパ性の白血病はB細胞によるガンがほとんどだ。ところが、ATLの場合はT細胞によるガンなのである。そのため、成人T細胞白血病と名付けられた。

1976年、京都大学の高月清医師によって、ATLは発見された。患者は鹿児島県の出身者だった。ATLは、ウイルス感染によるガンで、その原因ウイルスが80年に米国のギャロ博士によって発見され、「HTLV-1」と命名された。

ATLのキャリア(感染者)は世界に2000万人、日本には120万人いると推測されている。キャリアが多いとされているのは、九州、沖縄、四国南部、東北のほか、台湾、フィリピン、マレーシア、ハワイ、インド、スウェーデン等々である。

HTLV-1ウイルスについてはHTLV-1とはを参照。

東日本大震災以降、原発事故と白血病の関係がとりざたされているが、原発立地県の北海道、青森県、宮城県、福島県、茨城県、新潟県、静岡県、石川県、福井県、島根県、愛媛県、佐賀県、鹿児島県を見ると多いところもあれば少ないところもあり、因果関係は見あたらない。ウイルス性の成人T細胞白血病の影響の方が大きいため、それ以外の差がほとんど見えないと言った方がいいだろう。白血病の種類別の統計や、市町村レベルでの比較が必要だと思われる。

白血病死亡率:男性
白血病死亡率:女性

がん死亡率ランキング(死亡率が高い順)
肺がん死亡率
胃がん死亡率
乳がん死亡率
大腸がん死亡率
肝がん死亡率
膵がん死亡率
子宮がん死亡率
卵巣がん死亡率
食道がん死亡率
胆のうがん死亡率
白血病死亡率
前立腺がん死亡率
悪性リンパ腫死亡率
膀胱がん死亡率

がん死亡率:女性
がん死亡率:男性

都道府県別白血病死亡率

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順位都道府県死亡率偏差値
並替  降順  昇順降順  昇順
1鹿児島県4.8784.15
2沖縄県4.5379.08
3長崎県4.4377.60
4宮崎県4.2374.62
5大分県3.1358.24
6熊本県3.0356.75
7岩手県2.9755.85
7島根県2.9755.85
7徳島県2.9755.85
10佐賀県2.9355.26
11福井県2.7352.28
11福岡県2.7352.28
13北海道2.6350.79
13静岡県2.6350.79
15石川県2.6050.34
15鳥取県2.6050.34
17愛媛県2.5749.90
18奈良県2.5349.30
19大阪府2.5048.85
20兵庫県2.4748.41
21和歌山県2.4347.81
22山形県2.4047.36
23青森県2.3746.92
23埼玉県2.3746.92
25福島県2.3346.32
25栃木県2.3346.32
27秋田県2.3045.87
27山口県2.3045.87
29宮城県2.2745.43
29茨城県2.2745.43
29千葉県2.2745.43
29愛知県2.2745.43
29三重県2.2745.43
34新潟県2.2344.83
34岐阜県2.2344.83
36東京都2.2044.39
36神奈川県2.2044.39
38山梨県2.1343.34
38香川県2.1343.34
40京都府2.0742.45
40高知県2.0742.45
42滋賀県2.0041.41
43長野県1.9740.96
44富山県1.9340.36
44岡山県1.9340.36
44広島県1.9340.36
47群馬県1.8739.47
全国2.47

他との相関 相関とは?

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死亡率の分布 (変動係数 0.2606)

分布図

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コメント

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戸谷 浩史 2018/06/17
自称 「広瀬隆」 という者が 「講演」 等で、原発が原因であると扇動(反原発活動、脱原発活動)していた不正動画を私が確認して 「なぜ九州だけ」 というコメントがあったので私からもコメント。
「HTLV−1感染症とは(略)我が国では九州・沖縄地方を含む南西日本に特に多く見られ、先進国の中で唯一HTLV-1の浸淫国である。HTLV-1は、1980 年にヒトの初めての病原性レトロウイルスとして Gallo R. 博士らにより単離・報告された。(略)HTLV-1の主な感染経路は母子感染(垂直感染)、性感染(水平感染)および輸血の 3 つである。HTLV-1やその関連疾患が日本人らにより発見された 1980 年頃以来、約 10 年の間研究プロジェクトが組織され(略)5)輸血スクリーニングや断乳・人工乳による ◆ HTLV-1感染予防効果の証明 ◆ など、目覚ましい成果を挙げた。しかしその後、HTLV-1および関連疾患は “将来消え行くウイルス”、“九州・沖縄の風土病” などという概念や考え方が急速に広まったため、特に 1990 年代の後半以降、HTLV-1感染と関連疾患に関する組織的な研究や対策などは十分には講じてこられなかった。」(国立感染症研究所)
寿司 2011/12/02
のおおおおおおおおおおおおお
なぜ九州だけなんだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
2014-5-27 | 健康・病気