女性の健康寿命の全国平均は74.21歳。健康寿命が最も長いのは山梨県で75.49歳(偏差値68.4)。2位は静岡県で75.43歳。3位以下は愛知県(75.30歳)、群馬県(75.25歳)、栃木県(75.14歳)の順。一方、最も健康寿命が短いのは広島県で72.98歳(偏差値27.6)。これに大阪府(73.17歳)、徳島県(73.40歳)、滋賀県(73.40歳)、京都府(73.53歳)と続いている。
分布地図を見ると本州中央部や日本海側で健康寿命が長い。
相関ランキングでは
健康寿命:男性と正の相関があるものの、0.67となっていて、男女がほぼ同じ分布というわけではなさそうだ。
男性同様に
生活保護受給者や
生活保護受給世帯数と負の相関があり、生活保護受給世帯が少ないところで健康寿命が長い。安定した生活が健康寿命につながっているのだろうか。
男性では負の相関があった
がん死亡率:女性とは相関がなく、女性の健康寿命とがんとの間に関連は見られなかった。
医療資源との関係を見ると
総医師数や
現役医師数と負の相関があり、医療資源が少ないところで健康寿命が長い。一見因果関係が逆のように感じるが、医療資源が少ないことでかえって健康に注意するのだろうか。
30代女性未婚率や
40代女性未婚率と負の相関があり、若い未婚女性が多いところで健康寿命が短いのも興味深い相関だ。
地域的に見ると
自動車保有台数と正の相関があることから、自動車社会である地方で女性の健康寿命は長い。