男性の健康寿命の全国平均は71.25歳。健康寿命が最も長いのは山梨県で72.31歳(偏差値70.6)。2位は静岡県で72.15歳。3位以下は愛知県(72.15歳)、石川県(71.93歳)、千葉県(71.93歳)の順。一方、最も健康寿命が短いのは高知県で70.16歳(偏差値29.5)。これに青森県(70.29歳)、徳島県(70.36歳)、大阪府(70.45歳)、愛媛県(70.58歳)と続いている。
分布地図を見ると本州中央部で健康寿命が長い。
相関ランキングでは
健康寿命:女性とは正の相関があるものの、0.67となっていて、男女がほぼ同じ分布というわけではなさそうだ。
生活保護受給世帯数や
生活保護受給者と負の相関があり、生活保護受給世帯が少ないところで健康寿命が長い。安定した生活が健康寿命につながっているのだろうか。
また
がん死亡率:男性とも負の相関があり、がん死亡率が低いところで健康寿命が長い。がんが男性の健康寿命を縮める一因になっているようだ。一方、
女性の健康寿命にはがんとの相関はなく、男女に違いが表れている。
医療資源との関係を見ると
総医師数や
現役医師数、
一般病床数、
診療所数と負の相関があり、医師や病床をはじめとした医療資源が少ないところで健康寿命が長い。一見因果関係が逆のように感じるが、医療資源が少ないことでかえって健康に注意するのだろうか。
男女比と負の相関があるのも興味深い。男性が多いところで男性の健康寿命が長く、女性が多いところで男性の健康寿命が短い。