国立がん研究センターがん対策情報センターのがん情報サービスから女性のがんのなかで8番目に多い肝がん死亡率の都道府県別ランキング。ここでは2010年から2012年の75歳未満年齢調整死亡率の平均値を比較している。年齢調整死亡率とは都道府県による年齢構成の違いを調整した死亡率のことで、人口10万人あたり死亡者数のことだ。
肝がんのうち90%が肝細胞ガンで、5%が胆管細胞ガンである。90%を占める肝細胞ガンの多くはウイルス性肝炎から発生し、80%程度がC型肝炎である。
肝がんの年齢調整死亡率の全国平均は3.00。75歳未満10万人あたり3.00人の女性が肝がんで亡くなっていることになる。
最も女性の肝がん死亡者が多いのは佐賀県で、人口10万人あたり4.77人。2位以下は福岡県、和歌山県、広島県、熊本県と西日本の県が続いている。一方、最も少ないのは新潟県で1.67人。長野県、秋田県、山形県、千葉県などで死亡者が少ない。
分布地図を見ると西日本で死亡率が高い。西日本はC型肝炎の発生数が多いため、肝がんも同じような分布になっている。
相関ランキングでは
グレープフルーツ消費量や
ウイスキー消費量、
サンマ消費量と負の相関があり、グレープフルーツやウイスキー、サンマの消費量が多いところで肝がんが少ない。これは因果関係というよりも、東西対立型の分布構造が似ているためだろう。
女性のがん死亡率ランキング(死亡率が高い順)
乳がん死亡率大腸がん死亡率:女性肺がん死亡率:女性胃がん死亡率:女性膵がん死亡率:女性子宮がん死亡率卵巣がん死亡率肝がん死亡率:女性胆のうがん死亡率:女性白血病死亡率:女性悪性リンパ腫死亡率:女性食道がん死亡率:女性膀胱がん死亡率:女性がん死亡率:女性がん死亡率:男性