1世帯あたりタイ消費量の全国平均は572g。消費量が最も多いのは佐賀県で年間2,061gと全国平均の3.6倍。2位以下は熊本県、長崎県、福岡県、山口県の順で九州が上位に多い。一方、タイ消費量が最も少ないのは北海道で76g。これに群馬県、岩手県、山形県、宮城県と続いており東日本で消費量が少ない。
分布地図を見ると北部九州を筆頭に西日本で消費量が多く東日本で消費量が少ない。東日本ではマグロやサケなど赤身魚の人気が高く、西日本ではブリやタイなど白身魚の人気が高い。一説には白身魚を好む公家文化が西日本に残り、赤身魚を好む坂東武士の伝統が東日本に残っているのでは、と言われている。(コメント欄にて「鮭は白身魚」というご指摘をいただきました。文脈的には切り身の色のことですので、このままにしておきます。ご指摘ありがとうございました)
消費量が少ない東日本の中で例外的に秋田県の消費量が多いのは、男鹿半島がタイの漁場で毎年鯛祭りが開かれるなどタイとつながりがあるためか。
相関ランキングでは
鶏肉消費量や
ジョイフル店舗数と正の相関が高く、これらと同様の西高東低型であることを裏付けている。
また、
マグロ消費量と負の相関があり、タイ消費量が多いところはマグロ消費量が少ない。西のタイ、東のマグロと言えそうだ。
ご指摘ありがとうございます。本文を一部修正しました。