1世帯あたりカツオ消費量の全国平均は973g。最も消費量が多いのは高知県で4,509g。全国平均の4.6倍で偏差値も101.85と飛び抜けて消費量が多い。2位以下は福島県、茨城県、宮城県、岩手県と東日本の県が続いている。一方、消費量が最も少ないのは大分県で406g。これに福岡県、石川県、佐賀県、北海道と続いている。
分布地図を見ると高知県を筆頭に太平洋岸で消費量が多い。中でも消費量が多い東北はもどり鰹が美味しいところだ。
Wikipedia「カツオ」全世界の熱帯・温帯海域に広く分布する。日本では太平洋側に多く、日本海側では稀である。摂氏19 - 23度程度の暖かい海を好み、南洋では一年中見られるが、日本近海では黒潮に沿って春に北上・秋に南下という季節的な回遊を行う。食性は肉食性で、魚、甲殻類、頭足類など小動物を幅広く捕食する。
日本の太平洋沿岸に生息するカツオは、夏に黒潮と親潮とがぶつかる三陸海岸沖辺りまで北上し、秋に親潮の勢力が強くなると南下する。南下するカツオは「もどり鰹」と呼ばれ、低い海水温の影響で脂がのっており、北上時とは異なる食味となる。もどり鰹の時期も港によってずれがあるが、一般的には秋の味として受け入れられている。
北上から南下に転じる宮城県・金華山沖では、「初鰹」といっても脂がのっているため、西日本ほどの季節による食味の違いがない。また、南下は海水温に依存しており、陸上の気温との違いがあるため、秋になった頃には既にカツオはいない。
このように日本海側ではあまりとれないため、消費量も少ない。他の魚の消費傾向は東西対立型が多いが、カツオは珍しい太平洋・日本海対立型の傾向だ。