家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、複数の調査都市がある県はそれぞれの値を人口比で按分した数値を、それ以外の県は県庁所在地の数値を県の消費量としている。また、年による変動が考えられるので2014年~2018年の平均値をとっている。
食塩消費量の全国平均は1,899g。消費量が最も多いのは青森県で3,848g(偏差値88.8)。2位は山形県で3,290g。3位以下は秋田県(3,221g)、長野県(2,819g)、新潟県(2,579g)の順。一方、最も消費量が少ないのは島根県で1,153g(偏差値37.4)。これに沖縄県(1,242g)、三重県(1,249g)、兵庫県(1,269g)、大阪府(1,299g)と続いている。
分布地図を見ると北日本の日本海側で消費量が多い。
相関ランキングを見ると、
脳梗塞死亡者数と正の相関があり、食塩の消費量が多いところは脳梗塞の死亡者が多い。脳梗塞の原因のひとつとして塩分の過剰摂取があげられており、当然の結果と言えよう。
この他の調味料と比較すると
味噌消費量と正の相関があり、塩の消費量が多いところは味噌の消費量も多い。
また、
年間降雪量や
年間雪日数と正の相関が高く、雪が多いところで食塩の消費量が多い。雪に閉ざされる冬の保存食として塩漬けの食べ物を食べてきたためと思われる。