家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、複数の調査都市がある県はそれぞれの値を人口比で按分した数値を、それ以外の県は県庁所在地の数値を県の消費量としている。また、年による変動が考えられるので2014年~2018年の平均値をとっている。
1世帯あたり緑茶消費量の全国平均は986グラム。最も消費量が多いのは茶所静岡県で1,901グラム。これは全国平均の2倍近い消費量だ。2位以下は奈良県、京都府、福井県、長崎県と続いている。奈良や京都が上位に入っており、日本文化と緑茶は関係があるようだ。
1位の静岡県と2位の京都府はともに多くのお茶を消費しているところだが、両者の購入費用には大きな違いがある。静岡県の緑茶購入費が10,899円なのに対し、京都府は5,192円と静岡の半分以下。100gあたりの単価にしてみると静岡県が573円で京都府は311円。金額が高くてもこだわりのお茶を楽しむのが静岡なら、関西人らしく経済的にお茶を楽しむのが京都と言うことだろうか。
分布地図を見ると本州中央部で消費量が多く本州の両端で消費量が少ない同心円上の分布となっている。
相関ランキングでは
炭酸飲料消費量と負の相関があり、お茶の消費量が多いところは炭酸飲料の消費量が少ない。イメージ的にもお茶と炭酸飲料は対極のようだが、消費量でも対照的となっている。