家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、複数の調査都市がある県はそれぞれの値を人口比で按分した数値を、それ以外の県は県庁所在地の数値を県の消費量としている。また、年による変動が考えられるので2014年~2018年の平均値をとっている。
うなぎのかば焼き消費量の全国平均は2,441円。購入量が最も多いのは静岡県で4,541円(偏差値79.0)。静岡県の消費量は静岡市と、うなぎで有名な浜名湖がある浜松市の消費量を按分しており、浜松市の消費量が県の消費量を押し上げている、。
2位は京都府で4,227円。3位以下は滋賀県(3,818円)、奈良県(3,466円)、大阪府(3,399円)の順。一方、最も購入量が少ないのは新潟県で1,191円(偏差値35.5)。これに山口県(1,316円)、沖縄県(1,317円)、北海道(1,364円)、熊本県(1,404円)と続いている。
分布地図をみると首都圏や関西など都市部で消費量が多い。
相関ランキングでも
大学進学率と正の相関があり、
農業就業人口と負の相関があることから、大学進学率が高く農業就業者が少ない都市部でうなぎのかば焼きの消費量が多い。
食料品の消費量は、昔ながらの食べ物は東西分布が多く、新しい食べ物は都市地方対立型の分布が多いことを考えると、うなぎのかば焼きはメディアなどによって近年になって注目されるようになった都市型の食べ物と言えそうだ。