家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、複数の調査都市がある県はそれぞれの値を人口比で按分した数値を、それ以外の県は県庁所在地の数値を県の消費量としている。また、年による変動が考えられるので2014年~2018年の平均値をとっている。
ジャム消費量の全国平均は1,182g。消費量が最も多いのは奈良県で1,641g(偏差値78.2)。2位は埼玉県で1,521g。3位以下は広島県(1,478g)、神奈川県(1,426g)、滋賀県(1,373g)の順。一方、最も消費量が少ないのは鹿児島県で768g(偏差値31.4)。これに福井県(772g)、宮崎県(811g)、熊本県(811g)、沖縄県(864g)と続いている。
地域的に見ると東京都、愛知県、大阪府の三大都市圏やその周辺部で消費量が多く、ジャムは都会で好まれているようだ。
相関ランキングでも
鉄道通勤・通学率や
通勤時間と正の相関があり、鉄道が普及し通勤時間が長い都市部でジャムの消費量が多い。
さしすせそ(
砂糖、
塩、
酢、
しょう油、
味噌)に代表される日本古来の調味料の消費量が都会で少ないこととあわせて考えると都会の方が食事の洋食化が進んでいるようだ。