都道府県別25歳以上読書人口

社会生活基本調査から読書人口の都道府県別ランキング。この1年間に読書をしたと答えた25歳以上の人数を比較している。25歳以上に限定したのは、25歳未満には学生が多く、いわゆる「大人」と行動パターンが違う可能性が考えられるためだ。なお、同統計は抽出調査だが、抽出結果から各都道府県の総人数を算出しており、ここではその数字を使っている。

ここでいう「読書」とは「趣味としての読書」とされており、仕事や学校で読んだものは含まれないと思われる。また、読書の対象には「漫画・コミックも含めます」とされている。

全国の25歳以上読書人口は3613万1000人で、25歳以上人口100人あたり36.51人。行動者数が最も多いのは東京都で25歳以上人口100人あたり47.73人(偏差値84.1)。2位は神奈川県で42.63人。3位以下は千葉県(41.08人)、埼玉県(40.28人)、京都府(39.02人)の順。一方、最も行動者数が少ないのは青森県で25歳以上人口100人あたり26.97人(偏差値36.1)。これに和歌山県(26.98人)、鹿児島県(27.05人)、宮崎県(28.07人)、熊本県(28.27人)と続いている。

分布地図を見ると都市部で読書人口が多い。

相関ランキングでは鉄道通勤・通学率との相関が非常に高く、鉄道通勤や通学が多いところで読書人口が多い。鉄道での移動時間が読書時間になっていると思われる。鉄道通勤・通学率が低いところは自家用車や自転車などでの通勤・通学が多く移動中に読書できないことが読書人口を押し下げているようだ。