都道府県別25歳以上帰省人口

社会生活基本調査から帰省人口の都道府県別ランキング。この1年間に帰省をしたと答えた25歳以上の人数を比較している。25歳未満には学生が多く、大人と行動パターンが違う可能性があるため、「県民性」というサイトの性格も考慮して除外している。同統計では抽出結果から各都道府県の総人数を推計しており、ここではその数字を使っている。

帰省とは同調査の「帰省・訪問などの旅行」のことで一泊二日以上の国内旅行のひとつに分類されている。

全国の25歳以上帰省人口は2414万9000人で、25歳以上人口100人あたり24.40人。帰省人口が最も多いのは東京都で25歳以上人口100人あたり34.86人(偏差値79.9)。2位は神奈川県で30.72人。3位以下は埼玉県(29.30人)、千葉県(28.91人)、宮城県(27.65人)の順。都市部では4人に1人が帰省している。

また、7位には北海道が入っている。統計的に見ると北海道は都市型の社会で、周辺部から札幌などの都市部に来ている人が多いためと思われる。

一方、最も帰省人口が少ないのは青森県で25歳以上人口100人あたり13.68人(偏差値35.7)。これに福井県(14.85人)、群馬県(14.86人)、沖縄県(15.14人)、和歌山県(15.21人)と続いている。

分布地図を見ると三大都市圏や政令指定都市がある県で帰省人口が多い。周辺部からこれらの都市部に若い世代が出てきているためと思われる。

相関ランキングでも鉄道通勤・通学率や人口集中度と正の相関が高く、人口が集中し鉄道が発達しているところで帰省人口が多い。

また、核家族率とも正の相関があり、核家族が多いところで帰省人口が多い。逆に三世代世帯人数とは負の相関があり、三世代世帯が多いとこでは帰省する人が少ない。