都道府県別25歳以上海外旅行人口

社会生活基本調査から海外旅行人口の都道府県別ランキング。この1年間に海外観光旅行をしたと答えた25歳以上の人数を比較している。25歳以上に限定したのは、25歳未満には学生が多く、いわゆる「大人」と行動パターンが違う可能性が考えられるためだ。なお、同統計は抽出調査だが、抽出結果から各都道府県の総人数を算出しており、ここではその数字を使っている。

全国の25歳以上海外旅行人口は677万2000人で、25歳以上人口100人あたり6.84人。行動者数が最も多いのは東京都で25歳以上人口100人あたり13.17人(偏差値86.3)。2位は神奈川県で10.28人。3位以下は千葉県(9.16人)、兵庫県(8.07人)、愛知県(7.73人)の順。一方、最も行動者数が少ないのは岩手県で25歳以上人口100人あたり1.78人(偏差値35.3)。これに秋田県(1.80人)、青森県(2.41人)、島根県(2.74人)、鹿児島県(2.81人)と続いている。

分布地図を見ると三大都市圏で海外旅行人口が多い。

相関ランキングでも鉄道通勤・通学率や最低賃金との正の相関が高く、鉄道が発達し最低賃金が高い都市部で海外旅行人口が多い。国際空港へのアクセスが良いことも理由のひとつだろう。

法務省入国管理局の出入国統計ベースの海外旅行者数と正の相関が非常に高く、ほぼ同じ結果となっている。