都道府県別25歳以上キャンプ人口

社会生活基本調査からキャンプ人口の都道府県別ランキング。この1年間にキャンプをしたと答えた25歳以上の人数を比較している。25歳以上に限定したのは、25歳未満には学生が多く、いわゆる「大人」と行動パターンが違う可能性が考えられるためだ。なお、同統計は抽出調査だが、抽出結果から各都道府県の総人数を算出しており、ここではその数字を使っている。

なお、調査票や調査票の記入ガイドにも日帰りか宿泊かも含めた「キャンプ」の定義については記されていなかった。

全国の25歳以上キャンプ人口は516万6000人で、25歳以上人口100人あたり5.22人。行動者数が最も多いのは北海道で25歳以上人口100人あたり8.88人(偏差値88.1)。2位は愛知県で7.13人。3位以下は神奈川県(6.33人)、兵庫県(6.25人)、大阪府(5.87人)の順。一方、最も行動者数が少ないのは長崎県で25歳以上人口100人あたり2.70人(偏差値35.1)。これに秋田県(2.88人)、佐賀県(2.99人)、島根県(3.10人)、岩手県(3.25人)と続いている。

分布地図を見ると本州中央部でキャンプ人口が多い。

相関ランキングでは人口集中度と正の相関があり、農業就業人口と負の相関があることから、人口が集中し、農業就業人口が少ない都市部でキャンプ人口が多い。自然が少ない都会だからこそ自然に囲まれたキャンプに憧れるという側面がありそうだ。