都道府県別2012年最高裁判所国民審査罷免賛成率

総務省の選挙関連資料から、2012年の衆議院選挙と併設して行われた最高裁判所裁判官国民審査の罷免賛成率ランキング。10人の裁判官の罷免賛成票・反対票を合計し、罷免賛成票の割合を比較している。

罷免賛成率の全国平均は8.36%。最も賛成率が高いのは東京都で12.66%。2位は沖縄県で11.36%。以下、北海道、京都府、神奈川県と続いている。北海道と沖縄を除くと、三大都市圏とその周辺部が上位に多い。一方、罷免賛成率が最も低いのは福井県で3.94%。こちらは地方が下位を占めている。

相関ランキングでは人口集中度や最低賃金と正の相関が高く、農業就業人口と負の相関が高いことから、人口が集中して最低賃金が高く、農業就業者が少ない都市部で罷免賛成率が高いことが分かる。

また、同時に行われた衆議院選挙の結果と比較すると、2012年衆議院比例代表:自民党得票率と負の相関が高く、2012年衆議院比例代表:日本共産党得票率と正の相関が高い。このことから、罷免賛成率が高いところは共産党の得票率が高く、自民党の得票率が低いと言えよう。