都道府県別熱中症救急搬送者数

消防庁が発表している熱中症情報から熱中症救急搬送者数の都道府県別ランキング。2013年～2017年の6月1日～9月31日の熱中症救急搬送者数を平均して比較している。死亡者数については熱中症死亡者数参照。

5年間の熱中症救急搬送者数の平均は51,605人で、人口10万人あたり40.73人。搬送者数が最も多いのは鹿児島県で人口10万人あたり69.74人(偏差値69.2)。2位は熊本県で69.07人。3位以下は和歌山県(66.56人)、高知県(66.39人)、沖縄県(65.84人)の順。一方、最も搬送者数が少ないのは北海道で人口10万人あたり17.61人(偏差値26.5)。これに青森県(25.90人)、神奈川県(27.00人)、東京都(27.19人)、富山県(31.91人)と続いている。

ヒートアイランド現象による気温の上昇が問題視されている都市部だが、神奈川県は45位、東京都は44位、千葉県も36位と人口比で見ると熱中搬送者は多くない。

分布地図を見ると西日本の太平洋岸の暖かい地方で搬送者が多い。

相関ランキングでは年間真夏日数や年間平均気温と正の相関があり、真夏日が多く平均気温が高いところで熱中症救急搬送者数が多い。

エアコン普及率と正の相関があり、熱中症搬送者が多いところはエアコン普及率が高い。

25歳以上スキー・スノーボード人口とは負の相関があり、熱中症救急搬送者数が多いところはスキー・スノーボード人口が少ない

また、軽自動車比率と正の相関があり、軽自動車が普及している地方で熱中症救急搬送者数が多い。