この数字を兄弟姉妹数とするには以下の点で問題点があることを承知いただきたい。
- 18歳未満人口には養護施設など、何らかの事情で親元を離れている子供が含まれており、若干の誤差がある。
- 18歳以上の子供が兄弟数にカウントされていない。
以上のような問題点はあるが、都道府県別傾向を知る上では問題がないと考えている。なお、18歳未満に限ったのは、18歳以上の人口には独立して生活している者も多く含まれており、子育て世帯数で割って兄弟姉妹数を調べるには不適切と考えたためだ。
以上の計算による兄弟姉妹数の全国平均は1.712人。全国で最も兄弟姉妹が多いのは沖縄県で1.903人。沖縄県は
子供の数でも1位になっており、子だくさんの県と言えよう。2位以下は、佐賀県、島根県、鹿児島県、宮崎県、熊本県と続いている。上位の多くを九州各県が占めており、九州は兄弟姉妹が多い。
最も兄弟姉妹が少ないのは東京都で1.611人。以下、神奈川県、北海道、千葉県、秋田県、埼玉県と続いており、首都圏で兄弟姉妹が少ない。
分布地図を見ると西日本で兄弟姉妹が多く、東日本で兄弟姉妹が少ない。
子育て世帯数では東日本が西日本を上回っており、
- 西日本:子育て世帯は少ないが、子供がいる世帯では兄弟姉妹が多い。
- 東日本:子育て世帯は多いが、子供がいる世帯の兄弟姉妹は少ない。
という面白い結果になった。
相関ランキングでは
100歳以上高齢者:女性、
100歳以上高齢者:男性と高い相関があり、兄弟姉妹が多い地方は平均寿命が高い。
人口と負の相関があり、人口が多いところは兄弟姉妹が少ないという結果になっている。
このほか、
出産費用とも負の相関となっており、出産費用の高さと兄弟姉妹の少なさにも関係がありそうだ。
出産年齢とは負の相関があり、第一子出産年齢が低いところほど兄弟姉妹が多い。
また、
喫煙率:女性と負の相関があるのも興味深い。女性喫煙者が多いところほど兄弟姉妹が少ないことを意味しているが、両者に因果関係があるのかどうかは不明。
うちなんか、5人兄弟だし!!