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都道府県別児童虐待相談対応件数

公開日:2011-7-21 | 最終更新日:2018-1-11
カテゴリ: 家庭・子育て
都道府県別児童虐待相談対応件数 - とどラン 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県
厚生労働省報道発表資料より児童虐待相談対応件数ランキング。全国の児童相談所が児童虐待相談として対応した件数を比較した。「児童虐待防止法」における”児童”は年齢が「満18歳に満たない者」となっているため、ここでは18歳未満人口を分母に人口比で比較している。年による変動が考えられるので2014年〜2016年の平均値を比較している。

全国の児童虐待相談対応件数は104,931件で、18歳未満人口1000人あたり5.41件。

1990年以降の相談件数の推移
画像

これを見ると、近年になって相談件数が急激に増えている。ニュースなどで報道されることで、住民の意識が高まって通報が増えたことも増加の一因となっている。

児童虐待相談対応数が最も多いのは大阪府で18歳未満人口1000人あたり8.52件(偏差値77.3)。2位は奈良県で7.32件。3位以下は埼玉県(6.79件)、和歌山県(6.68件)、千葉県(6.51件)の順。一方、最も児童虐待相談対応数が少ないのは鳥取県で18歳未満人口1000人あたり0.94件(偏差値33.6)。これに鹿児島県(1.13件)、佐賀県(1.67件)、島根県(1.71件)、岡山県(1.87件)と続いている。

分布地図を見ると関西や首都圏で件数が多い。

相関ランキングでは通勤時間鉄道通勤・通学率と正の相関があり、通勤時間が長く鉄道が発達している都市部で児童虐待相談対応件数が多い。

家庭環境面で見ると共働き率と負の相関があり、女性の家事労働時間と正の相関があることから、長時間家事をする専業主婦が多いところで児童虐待相談件数が多い。親と子どもが家庭内にこもることが児童虐待の一因になっていることも考えられそうだ。
データ出典  福祉行政報告例 2016

都道府県別児童虐待相談対応件数

「並替」の右横の「北/南」「降順/昇順」をクリックすると並べ替え表示します。
順位都道府県児童虐待相談対応数偏差値
 総 数 18歳未満人口1000人
あたり
並替  降順  昇順降順  昇順降順  昇順
1大阪府11,428件8.52件77.29
2奈良県1,530件7.32件70.39
3埼玉県7,579件6.79件67.31
4和歌山県956件6.68件66.68
5千葉県6,101件6.51件65.74
6徳島県674件6.28件64.37
7大分県1,061件5.99件62.75
8山梨県760件5.99件62.74
9香川県815件5.43件59.47
10長野県1,769件5.42件59.45
11東京都10,072件5.39件59.24
12広島県2,324件5.12件57.69
13青森県902件4.95件56.73
14滋賀県1,079件4.39件53.47
15三重県1,238件4.34件53.23
16神奈川県6,023件4.33件53.13
17京都府1,601件4.12件51.96
18北海道2,819件3.80件50.08
19愛知県4,393件3.52件48.50
20宮崎県629件3.50件48.35
21岩手県640件3.49件48.30
22新潟県1,162件3.46件48.13
23愛媛県706件3.43件47.94
24茨城県1,519件3.40件47.78
25群馬県1,036件3.40件47.78
26栃木県1,002件3.28件47.07
27福井県403件3.17件46.48
28岐阜県1,006件3.09件45.99
29兵庫県2,648件3.06件45.82
30高知県302件2.97件45.29
31宮城県1,043件2.95件45.18
32石川県524件2.90件44.89
33静岡県1,654件2.87件44.71
34秋田県366件2.82件44.44
35富山県432件2.75件44.05
36長崎県487件2.26件41.21
37熊本県646件2.22件41.00
38福島県626件2.22件40.99
39福岡県1,827件2.21件40.92
40山形県351件2.15件40.58
41沖縄県626件2.10件40.30
42山口県402件1.94件39.38
43岡山県570件1.87件38.97
44島根県181件1.71件38.05
45佐賀県234件1.67件37.83
46鹿児島県302件1.13件34.72
47鳥取県84件0.94件33.61
全国104,931件5.41件
単位人口:18歳未満人口1000人あたり (2016)

他との相関 相関とは?

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1000あたり児童虐待相談対応数の分布 (変動係数 0.4583)

分布図

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コメント

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児相の者ですが・・・ 2019/10/05
ネグレクト含めて虐待をするような母親は、
仕事はおろか家事もしていないことが多いですよ。
「長時間家事をしている・・・」はちょっと違いますね。
メル 2019/02/06
大阪は、児童数も減っているのに学内暴力や犯罪件数も全国ワースト。
大阪に住んでいますが、他の地域の方からの悪い印象が結構多い。
関東在住ですが 2018/03/09
大阪は虐待の疑いがある場合すぐ声掛けするからこんなグラフになってしまうんでしょうね。地域で子どもを守っている証拠なんだと思いますよ。
通りすがり 2017/12/30
問題に対して誠意ある対応している都道府県ほど認知件数が多くなり、世間から「治安が悪い場所」として晒し首になるという皮肉な現実がある。
これはいじめの認知件数などにも同じことが言える。
問題なのはむしろ異常に数値が少ないところ。こうした地域は隠蔽体質が強く、ある意味非常に危険な地域と言えるだろう。
データの見た目で騙されてはいけない。重要なのはそれを読み解く能力。
  2012/12/20
上位2つが日本有数の大都市を持つ都道府県ってのも面白いな
都市部は無関心が多いというが、いい意味での「お節介」がちゃんと残ってるんだろうな
多田 2011/12/01
君たちに申しあげる!
君たちはテレビでの広告を盛んに行っているが、
本心からそれを望んでいるのかね???
これも、日本の政治が行うパフォーマンスと違うか?

二・三年前だったか、児童虐待らしきものを通報した時、
君たちは動かなかったではないか!!!
通報者が「今、丁度それらしき事が起きているので、
すぐ来てください!」と君たちに知らせた時、
君たち(児童相談所を含む)は、翌朝になってやっと、
いわゆる、9時から17時の仕事時間になってから、
公務として仕事をしないといけないので、仕方なしに
動いたのではないかい???
結果として、児童は死亡したが、このようなことが、
それ以前にも、それ以降にも頻発しているではないか?
むしろ、問題は君たちの使命感欠如にあるのではないかい?

テレビでの広報活動よりも、君たち内部で、
児童虐待防止をやり抜こうという意識改革をしたまえ!!!
君たちは所詮、公務員の如く、パフォーマンスだけで、
世間には仕事をしているように見せかけ、身分を守ろうと
しているカネ目的の俗人に過ぎないと見ているが、どうだい?

多田