65歳以上女性未婚率の全国平均は4.30%。未婚率が最も高いのは東京都で7.30%(偏差値81.2)。2位は沖縄県で6.54%。3位以下は高知県(6.04%)、福岡県(5.60%)、長崎県(5.54%)の順。一方、最も未婚率が低いのは富山県で2.23%(偏差値34.2)。これに福井県(2.31%)、滋賀県(2.57%)、岐阜県(2.65%)、石川県(2.69%)と続いている。
分布地図を見ると西日本と都市部で未婚率が高い。
他との相関を見ると、
製造業従業者数や
製造業事業所数と負の相関があり、女性の未婚率が高いところは製造業が少ない。製造業など安定した仕事を求めて男性が外に出てしまい、結婚相手が見つかりにくいようだ。
住宅延べ床面積や
三世代世帯人数と負の相関があり、広い家に大家族が住む地方で65歳以上女性の未婚率が低い。逆に言えば、そのような”家”の意識が薄い都市部に未婚の65歳以上女性が多い。
また、
高齢者の生活保護受給者数とも正の相関が高く、65歳以上女性の未婚率が高いところは高齢者の生活保護受給者数が多い。男女の賃金格差などから経済基盤が弱い高齢未婚女性が生活保護受給者数を押し上げていると思われる。