都道府県別保育園数

厚生労働省の社会福祉施設等調査、および報道発表資料「認可外保育施設の現況取りまとめ」から保育園数。社会福祉施設等調査からいわゆる「認可園」と言われている以下の施設の数を計上している。

・保育所
・幼保連携型認定こども園
・保育所型認定こども園
・小規模保育事業所

報道発表資料「認可外保育施設の現況取りまとめ」からは認可外施設の数を計上し、その合計を保育の対象となる0〜6歳児人口で割って比較している。

保育園数の全国平均は保育人口1000人あたり4.42園。園数が最も多いのは島根県で保育人口1000人あたり7.94園(偏差値73.8)。2位は福井県で7.07園。3位以下は青森県(6.80園)、鳥取県(6.55園)、徳島県(6.45園)の順。一方、最も園数が少ないのは神奈川県で保育人口1000人あたり1.04園(偏差値32.0)。これに大阪府(1.51園)、京都府(1.88園)、兵庫県(1.94園)、岡山県(1.95園)と続いている。

1位の島根県と最下位神奈川県では7倍以上の格差となっている。

分布地図を見ると関東から関西にかけての、いわゆる「太平洋ベルト地帯」で保育園が少ない。

相関ランキングでは人口集中度と負の相関があり、人口が集中しているところで保育園が少ない。

人口が密集している都市部では人口にあわせて効率的に保育園が配置できるが、人口が分散している地方では子供の通園距離にあわせて保育園を設置しなければならず、人口が少ない地域にも保育園を配置した結果、人口あたり保育園数が多くなったと考えられる。

これは小学校数、中学校数、高校数とも同じ傾向であり、行政サービスの特徴と言えるだろう。

また、公共事業費とも正の相関があり、公共事業費が多い地方に保育園が多い。