持ち家住宅延べ床面積の全国平均は119.91平方m(36.2坪)。床面積が最も広いのは富山県で171.80平方m(52坪 偏差値73.1)。2位は福井県で164.69平方m。3位以下は山形県(160.89平方m)、石川県(158.23平方m)、新潟県(154.76平方m)の順。一方、最も床面積が狭いのは東京都で93.28平方m(28.2坪 偏差値29.2)。これに神奈川県(99.64平方m)、大阪府(101.84平方m)、沖縄県(105.34平方m)、埼玉県(106.48平方m)と続いている。
上位を見ると富山を筆頭に、福井県、山形県、石川県、秋田県、新潟県と日本海側が上位に入っている。持ち家比率は地方で低く、都市部で高いという結果だったが、延べ床面積は米農家が多い日本海側で広いという結果になっている。このことは
米生産量との高い相関係数が裏付けている。
この他、
核家族率との負の相関係数が非常に高くなっている。これは核家族率が低い地域ほど、延べ床面積が高いことを表している。核家族化しなかったから広い家になったのか、広い家があるから核家族化しなかったのか因果関係は不明だが興味深い結果だ。
また、
共働き率とも高い相関関係を示しており、「広い家=大家族=共働き」と「狭い家=核家族=専業主婦」という構図が成り立っていると言えよう。