都道府県別一戸建住宅平均階数

住宅金融支援機構の住宅建築・主要データから、一戸建て住宅の平均階数の都道府県別ランキング。平成11年(1999年)に旧公庫融資を利用して建築された一戸建住宅の具体的な仕様について沖縄県を除く全国から集めた13,881件のアンケート調査結果をとりまとめたものだ。古いデータのなので注意が必要。1999年以降も同様の調査は行われているが、地方別のデータしか公開されておらず、都道府県データが分かるのは1999年が最後となっている。また、沖縄県は旧公庫の営業対象外のため調査が行われていない。沖縄では沖縄振興開発金融公庫が同様の業務を行っているが、住宅の統計は公表されていない。

一戸建住宅平均階数の全国平均は2.03階。平均階数が最も多いのは大阪府で2.29階。2位は東京都で2.26階。3位以下は神奈川県(2.14階)、新潟県(2.13階)、京都府(2.12階)の順。一方、最も平均階数が少ないのは鹿児島県で1.55階(偏差値12.1)。これに宮崎県(1.61階)、熊本県(1.87階)、大分県(1.90階)、長崎県(1.93階)と続いている。

分布地図を見ると一戸建ての階数は都市部で多く、地方で少ない。地価が高い都市部では広い面積をとれない分、高さで床面積を増やしているようだ。平屋が多く、平均階数が少ない地方の中でも鹿児島県と宮崎県が抜きんでて少なくなっている。地方で土地が広いことに加えて、台風の接近が多く暴風を避けるためという理由もありそうだ。同様の理由から沖縄県も階数が少なそうだが、データがないのが残念だ。

相関ランキングでも最低賃金と正の相関があり、第一次産業従業者数と負の相関があることから、第一次産業従業者数が少なく最低賃金が高い都市部で階数が高くなっている。