国土交通省の統計情報から住宅再建築率の都道府県別ランキング。ここでは各都道府県の新設住宅着工戸数に占める再建築戸数の割合を比較している。再建築は「既存の住宅の全部又は一部を除却し、引き続き当該敷地内において住宅を着工すること。」と定義されている。
全国の新設住宅着工戸数は987,254戸で、このうち再建築戸数は103,406戸。再建築率の全国平均は10.47%となっている。再建築率が最も高いのは山形県で20.56%。2位は秋田県で20.25%。3位以下は東京都、青森県、新潟県、栃木県と続いている。一方、再建築率が最も低いのは島根県で14.3%。これに北海道、鹿児島県、香川県、福岡県と続いている。
分布地図を見ると東北の日本海側で再建築率が高く、太平洋側で低いのが目立つ。再建築の定義には「住宅の除却後であっても直ぐに着工されない住宅はこの調査における再建築には該当しない。」とも書かれており、震災で被害を受けて時間をおいて建て替えたため再建築としてカウントされていない可能性もありそうだ。
東京都や埼玉県、神奈川県で再建築率が高いのは建設用地が少なく、既存の住宅を壊して持ち家や貸家、建売住宅を建てることが多いためだろう。
相関ランキングでは相関係数が高いランキングが少なく、他の要素との関連が見つけられなかった。