統計によると全国の5238万1900世帯のうち持ち家に住んでいるのは3246万6400世帯で、持ち家率は61.98%となっている。(持ち家に占める分譲マンションの割合は
分譲マンション率参照)
持ち家率が最も高いのは富山県で79.48%(偏差値66.7)。2位は秋田県で78.18%。3位以下は山形県(76.76%)、福井県(76.53%)、新潟県(75.55%)の順。一方、最も持ち家率が低いのは東京都で46.41%(偏差値21.1)。これに沖縄県(48.32%)、福岡県(54.02%)、大阪府(54.53%)、北海道(57.94%)と続いている。
分布地図を見ると都市部で持ち家率が低く地方で高い。この傾向から若干外れているのが北海道と沖縄県。北海道は
バス通勤・通学率が高いなど都市型のライフスタイルとなっており、賃貸住宅に住むケースが多いと思われる。沖縄は所得が低いのに加えて、出生率が高く、若者が多いため持ち家には手が届きにくくなっているようだ。
相関ランキングを見ると
自動車普及率(2台以上)と正の相関があり、
人口集中度と負の相関があることから、人口がまばらな自動車社会の地方で持ち家率が高い。
また、
60歳以上女性未婚率や
60歳以上男性未婚率、
高齢者の生活保護受給者数と負の相関があり
夫婦数と正の相関があることから、持ち家率が低いところはひとり暮らしで生活保護を受ける高齢者が多く、夫婦が少ない。結婚して持ち家に住むことが老後の安定につながるような社会設計になっているようだ。
この他、
三世代世帯人数と正の相関があり、
核家族率と負の相関があることから、持ち家率が高いところは三世代世帯が多く核家族が少ない。