都道府県別空き家率（別荘を含む）

住宅・土地統計調査から別荘を含む空き家率のランキング。総住宅数に占める空き家の割合を計算した。ここでは別荘を含む空き家率を比較している。別荘を含まない空き家数は空き家率(別荘を除く)を参照。

空き家と別荘

ふだん人が居住していない住宅が「空き家」とされており、別荘は定義上全て「空き家」に分類される。このため別荘が多い観光地は空き家率が高くなる。社会問題となっている「空き家率」を考える場合は空き家率(別荘を除く)の方が適切なので注意願いたい。別荘地では売りに出ているが買い手のない別荘も問題になっているが、このような別荘を計上した統計はないようだ。

全国の住宅総数6242万軒のうち、空き家は846万軒で空き家率は13.55%。約7.4軒に1軒が空き家という計算になる。空き家率が最も多いのは山梨県で21.29%(偏差値73.9)。2位は和歌山県で20.32%。3位以下は長野県(19.53%)、徳島県(19.38%)、高知県(18.92%)の順。山梨、和歌山県、長野県は別荘が多く空き家率を押し上げている。

一方、最も空き家率が少ないのは埼玉県で10.22%(偏差値32.2)。これに沖縄県(10.24%)、東京都(10.55%)、神奈川県(10.73%)、愛知県(11.23%)と続いている。

分布地図を見ると空き家率は都市部で低く地方で高い。別荘が地方に多いことも地方の空き家率を上げている一因と思われる。

他との相関でもガソリンスタンド数や軽自動車普及率と正の相関があり、人口集中度と負の相関があることから、人口がまばらで車社会の地方で空き家率が高い。