ここで言う携帯電話・スマートフォン所有率とは、
普段(月曜日から金曜日)、1日当あたりどれくらいの時間,携帯電話やスマートフォンで通話やメール,インターネットをしますか。(携帯電話やスマートフォンを使ってゲームをする時間は除きます。)
1 4時間以上
2 3時間以上、4時間より少ない
3 2時間以上、3時間より少ない
4 1時間以上、2時間より少ない
5 30分以上、1時間より少ない
6 30分より少ない
7 携帯電話やスマートフォンを持っていない。
という設問で「7 携帯電話やスマートフォンを持っていない」と答えた児童の割合を100から引いたものを使っている。1〜6と答えている児童の中に親の携帯電話やスマートフォンを使っている児童がいれば、児童自身の所有率はこれよりも低くなる可能性がある。また、このデータは公立校のもので、国立・私立校は含まれていない。国立・私立校が多い地域では実態と離れている可能性があるので注意願いたい。
小学6年生の携帯電話・スマートフォン所有率の全国平均は58.0%で、2014年の53.7%から4.3ポイントの増加。最も所有率が高いのは東京都で68.1%。以下、神奈川県、大阪府、沖縄県、千葉県と続いており、都市部が上位を占めている。一方、最も所有率が低いのは秋田県で43.1%。この他、長野県や岩手県、山形県、青森県と地方が下位を占めている。
分布図を見ると、都市部で所有率が高く地方で少ない。地方を詳しく見ると、西日本で高いという結果になっている。
相関ランキングでは
小学生通塾率と正の相関が高く、塾に通う子供が多いところで携帯電話所持率が高い。塾に通う子供との連絡用に携帯電話を持たせることが多いためだろう。
この他、
核家族率、
通勤時間と正の相関が高く、
共働き率、
持ち家率と負の相関が高い。
これは携帯電話・スマートフォン所有率が高いところは、核家族が多く、通勤時間が長く、共働き率が低く、持ち家率が低いことを意味しており、都道府県単位のざっくりとした傾向からは、核家族・アパート・専業主婦・長時間通勤という都市型社会で小学生の携帯電話・スマートフォン所有率が高いことが分かる。
小学生の生活関連項目との相関を見ると
正の相関が高いもの
(携帯電話・スマートフォン所有率が高いところは以下の率が高い)
小学生通塾率小学生長時間ネット利用率負の相関が高いもの
(携帯電話・スマートフォン所有率が高いところは以下の率が低い)
小学生早寝早起き率小学生地域行事参加率小学生学校外学習率小学生朝食摂取率となっていて、いわゆる「生活の乱れ」と関連があると言えそうだ。