ここで言う携帯電話・スマートフォン所有率とは、
普段(月曜日から金曜日)、1日当あたりどれくらいの時間,携帯電話やスマートフォンで通話やメール,インターネットをしますか。(携帯電話やスマートフォンを使ってゲームをする時間は除きます。)
1 4時間以上
2 3時間以上、4時間より少ない
3 2時間以上、3時間より少ない
4 1時間以上、2時間より少ない
5 30分以上、1時間より少ない
6 30分より少ない
7 携帯電話やスマートフォンを持っていない。
という設問で「7 携帯電話やスマートフォンを持っていない」と答えた生徒の割合を100から引いたものを使っている。1〜6と答えている生徒の中に親の携帯電話やスマートフォンを使っている生徒がいれば、生徒自身の所有率はこれよりも低くなる可能性がある。また、このデータは公立校のもので、国立・私立校は含まれていない。国立・私立校が多い地域では実態と離れている可能性があるので注意願いたい。
中学3年生の携帯電話・スマートフォン所有率の全国平均は78.6%で、2014年の76.5%から2.1ポイント上昇。最も所有率が高いのは神奈川県で89.3%。以下、東京都、大阪府、千葉県、埼玉県と大都市やその周辺部が上位を占めている。一方、最も所有率が低いのは鳥取県で64.2%。青森県、長野県、岩手県、秋田県など地方が下位となっている。
分布をみると都市部で高く地方で低い。また、日本海側よりも太平洋側の方が所有率が高い。
相関ランキングでは
中学生通塾率との正の相関が高く、塾に通う子供に持たせる親が多いと思われる。
また、
核家族率、
通勤時間と正の相関が高く、
共働き率、
持ち家住宅延べ床面積と負の相関が高い。これは携帯電話・スマートフォン所有率が高いところは、核家族が多く、通勤時間が長く、共働き率が低く、家が狭いことを意味している。
小学生携帯電話・スマートフォン所有率と同様に、核家族・アパート・専業主婦・長時間通勤という都市型社会で携帯電話・スマートフォン所有率が高いことが分かる。
中学生の生活習慣との相関を見ると
正の相関が高いもの
(携帯電話・スマートフォン所有率が高いところは以下の率が高い)
中学生長時間ネット利用率中学生通塾率中学生長時間ゲームプレイ率中学生長時間テレビ視聴率負の相関が高いもの
(携帯電話・スマートフォン所有率が高いところは以下の率が低い)
中学生学校外学習率中学生朝食摂取率中学生宿題実行率中学生早寝早起き率となっていて、いわゆる「生活の乱れ」と関連があると言えそうだ。