文部科学省の全国学力テストから中学生の地域行事参加率ランキング。全国学力テストでは学力テスト以外に、子どもの生活習慣全般のアンケートがあり、その中から「今住んでいる地域の行事に参加している」という質問に「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」と答えた中学3年生の割合を比較した。なお、このデータは公立校のもので、国立・私立校は含まれていない。国立・私立校が多い地域では実態と離れている可能性があるので注意願いたい。
地域行事参加率の全国平均は44.8%で、
小学生地域行事参加率の66.9%よりも低く、中学生は小学生よりも地域行事参加に消極的と言える。最も高いのは静岡県で68.9%。2位以下は岩手県、長野県、岐阜県、愛媛県と地方が上位に多い。一方、参加率が最も低いのは徳島県で32.2%。東京都や大阪府、沖縄県、福岡県など都市部が下位に多い。
分布図を見ると中部地方を中心に地方で参加率が高く、都市部で低い傾向がある。
相関ランキングでも
人口集中度と負の相関があり、人口がまばらな地方で地域行事参加率が高い。
その他では
30代女性未婚率や
40代女性未婚率、
50代女性未婚率など女性の未婚率と負の相関が高く、地域行事参加率が高いところは女性の未婚率が低い。女性の方が男性よりも地元に残ることが多いことを考えると、子どもの頃から地域活動が盛んなところでは出会いの機会が増えて未婚率が下がるとも考えられる。
中学生の生活関連項目との相関を見ると
正の相関が高いもの
(地域行事参加率が高いところは以下の率が高い)
中学生朝食摂取率中学生学校外学習率中学生新聞購読率中学生早寝早起き率負の相関が高いもの
(地域行事参加率が高いところは以下の率が低い)
中学生携帯電話・スマートフォン所有率中学生長時間ネット利用率となっている。